Be Inc.、BeOS R4Jを発表

BeOS発表会 '98年12月19日 発売

標準価格:製品版          15,600円
     アップグレードパッケージ 3,600円

連絡先:
ぷらっとホーム株式会社
Tel.03-3251-6111


 Be Inc.は、初めて日本語に対応したBeOSの最新版BeOS R4Jを国内販売代理店の株式会社ぷらっとホームを通じて12月19日から15,600円で発売する。対応機種はPentium以上のCPUを搭載したPC/AT互換機と、PowerPC 603以降を搭載したPower Macintosh。iMacを含むPowerPC G3搭載機には対応しない。

 BeOS R4Jは、処理速度を従来バージョンより25~30%高速化し、動画や音声などのデジタル処理をリアルタイムに行なうマルチメディア関連機能が強化された。また、メールやWWWブラウザ機能をOSに内蔵し、WWWやFTPなどのサーバー機能も標準装備する。64bitファイルシステムを採用し、テラバイトサイズのファイルを使用可能にしたほか、Windows 95/98のFAT16/32にも対応する。対応ハードウェアも拡張され、SCSIやLAN、サウンド、ビデオキャプチャカードなどのドライバが用意される。IEEE-1394にも対応予定としておりドライバは完成次第Be Inc.のホームページで公開するとしている。

 発表会では、初来日したBe Inc.の社長兼CEO Jean-Louice Gassee氏が挨拶した。同氏は、「日本はデジタルメディア発祥の地であると認識している。BeOSの以前のバージョンも英語版ながら日本のユーザーには使っていただいた。日本語版BeOSを出荷できることを大変に嬉しく思っている。目下のターゲットはデジタルメディアユーザーなど、これから出てくるであろう新しい需要がターゲットで、Microsoft製品と競合するつもりはない」とした。また、現段階ではIntelプロセッサベースで動作することを優先したが、今後PowerPC G3にも対応する予定としている。

 発表会では、Pentium II 350MHzを2基、メモリ64MB、Ultra SCSIのHDD 4GBを搭載したマシンを使ってのデモが行なわれた。複数のアプリケーションを動かしながら動画や音声を再生し、CPUの負荷率が100%に近い状態になっても音声や動画は滑らかに再生される。また、キャプチャカードで取り込んだ2本の動画をソフトウェアのみでリアルタイム合成するなどのデモも行なわれたが、非常に滑らかに動作していたのが印象的だった。

 なお、11日には株式会社日立製作所からBeOS R4J搭載モデルが発表されている。

 また、ぷらっとホームは同社がデザインを公募して製造したBeBOXのモックアップを発表した。CPUはPentium II 350MHzを2基搭載し、メモリ128MB、HDD 4GB(UltraSCSI)、ビデオキャプチャカードなどを搭載する。仕様は今後変更の可能性もあるという。価格は298,000円。また、ケース単体も49,800円で発売される。

□Be Inc.のホームページ
(11月12日現在、この製品に関する情報は掲載されていない)
http://www.be.com/jp/index.html
□ぷらっとホームのホームページ
http://www.plathome.co.jp/
□ニュースリリース
http://www.plathome.co.jp/hqsales/pr/981112a.html
□関連記事
【11月11日】「日立、BeOSをプリインストールした液晶デスクトップ」
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/981111/hitachi.htm

('98年11月12日)

[Reported by taira@impress.co.jp]


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