幕張メッセで4日、「Windows NT INTRANET Solutions Tokyo98」が開幕した。このイベントは名称の通り、NTをベースとしたクライアント・サーバー環境のソリューションに焦点をあてた展示会で、データベース管理ソフト、業務ソフト、開発ツールといった企業向けの展示がメインとなっている。そのため、コンシューマのエンドユーザーの目を引くような展示はかなり限られている。また、展示会場は4～6ホールと3ホール分で、通路も広くとられているため、こじんまりとした印象となっている。

●マイクロソフトブースは盛況

　会場内でもっとも人を集めていたのは、やはりマイクロソフトブース。ブース内にステージを4つ設けVisual Studio 6.0や、SQL Server Version 7.0、NT 4.0 Workstationなどのプレゼンテーションを行ない、いずれも立ち見が出るほどの盛況となっている。

　その中でエンドユーザーにとって注目されるのはInternet Explorer 5.0（IE 5）のプレゼンテーション。イベントの性格上、管理者向けの解説が多いが、URL打ち込み時の「:」と「;」といった間違いを自動的に訂正する機能や、オフライン表示が可能なものと、不可能なもののとで表示色を変えてわかりやすくするなど、操作性の改善ポイントも実演。プレゼンテーションの最後は、IE 5の日本語版ベータの11月中旬公開という日程を明らかにしてしめくくった。また、本筋とは関係ないが、実演中に接続が切れてしまい、何度か再接続を試みる場面もあった。

ステージマップ。4つのステージで何が解説されるかが表示されている。	各ステージは、立ち見がでるほど盛況。	Internet Explorer 5.0のプレゼンテーション。	接続エラーが……。

●富士通とアイ・オー・データがハードウェアの新製品を展示

　ハードウェアの展示で注目されるのが、富士通とアイ・オー・データのブース。

　アイー・オー・データではモデムやTAと接続して使うIPルータ「ET-MPS」を参考出品。同社では既にHUB機能を持たないIPルータ「ET-IPS」を発売しているが、ET-MPSは4ポートのHUB機能も搭載している。発売日などの詳細は未定とのことだが、対抗機種と想定されるマイクロ総合研究所の「NetGenesis4」と同程度（市場価格2万円弱）の価格を予定しているという。「ET-IPS（標準価格27,000円）は、NetGenesis4と比べ割高感が強かったが、今回の製品ではその問題は解消されるだろう」としている。

　富士通のブースでは10月28日に発表されたばかりのA4スリムノートPCと、A5ノートPCの実機がさりげなく展示されているのが目を引く。いずれも企業向けモデルであるが、銀色が特徴の筐体デザインなどはコンシューマ向けと同一。

□製品情報
http://www.fmworld.ne.jp/product/hard/bic/index.html

('98年11月4日)

[Reported by furukawa@impress.co.jp]