標準価格:110,000円
日本電気株式会社(NEC)は、Windows CE 2.0日本語版搭載H/PC「Mobile Gear II」シリーズにカラーモデルの後継機「MC-R510」を追加。11月12日に発売する。価格は110,000円で、従来モデル「MC-R500」に比べ、1万円安くなった。
新たにNTTドコモのデジタル携帯電話に対応したPDCインターフェイスを搭載し、オプションのデジタル携帯電話接続ケーブル(6,000円)で接続すれば、9,600bpsでデータ通信ができる。最大28.8kbpsのパケット通信「DoPa」にも対応している。また、内蔵モデムは、従来の33.6kbpsからV.90対応の56kbpsへ強化された。今回PHSインターフェイスは採用されなかったが、「デジタル携帯電話の普及率、伸び率を考えて決定したもの」とし、その代わりとして「今後、サービスが全国で利用できる予定のDoPaを採用した」という。
CPUは同社の新チップ「VR4121」に強化されたが、バッテリ駆動時間は従来モデルより2時間伸び、連続使用で10時間となった。また、オプションのレスキュー乾電池用パック(5,000円)で単三電池に対応し、アルカリ単三電池4本で約5時間の連続使用が可能。本体サイズは従来に比べ、体積比で15%、重量で約80gの小型軽量化を実現している。
液晶ディスプレイは、新たに光の反射を抑えるコーティングが施され、バックライトの多段階調整が可能になった。また、外部ディスプレイに640×240ドットの操作画面をそのまま出力できる「ミラーモード」や、Poket PowerPointで800×600ドットの画面を出力できる機能が追加された。コンパクトフラッシュスロットは、従来のType1から、Type2に変更された。
同梱ソフトも強化され、電子メールソフト「MGメール」では、新たにWord、Excel、一太郎のファイルをテキスト文書に変換して内容が参照できる機能が追加された。また、約19万7千語を備えた英和/和英/国語辞書や、画像ファイルのサムネイル表示が可能な画像ビューワなどが用意される。
・CPU:VR4121 133MHz
・メモリ:16MB(最大32MB)
・液晶ディスプレイ:8.1インチSTN液晶(256色)
・バッテリ駆動時間:
専用充電池 約10時間(非通信時)/約4.5時間(連続通信時)
アルカリ単三電池4本 約5時間(非通信時)/約2時間(連続通信時)
・本体サイズ(幅×奥行き×高さ):245×131×28.8mm
・重量:約770g
□NECのホームページ
http://www.nec.co.jp/
□製品情報
http://www.ias.biglobe.ne.jp/mobilegear/r.htm
□関連記事
【3月11日】NEC、Windows CE 2.0搭載のMobile Gear II
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/980311/mgear2.htm
('98年10月26日)
[Reported by shiina@impress.co.jp]