【百科事典の編集顧問を務めた小林氏】 |
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マイクロソフト株式会社は、同社のマルチメディア百科事典シリーズ「Encarta」の最新版「Microsoft Encarta 百科事典 99 日本語版」と、各国の地理情報から人口、経済までを収録した「Microsoft Encarta 百科地球儀 99 日本語版」を11月6日に発売する。価格はオープン価格で、推定小売価格は両ソフト共に15,800円。
また、両ソフトをワンパッケージにまとめ、価格を下げた製品「Microsoft Encarta 総合大百科 99」も同時に発売する。価格は推定小売価格が21,800円。総合大百科はDVD-ROM版も用意され、12月4日に同価格で発売する。CD-ROM版とはプログラム的な違いはないが、すべてのコンテンツが1枚のDVD-ROMに収録され、収録ビデオがMPEG-1となる。
「百科事典 99」は「Encarta 98 マルチメディア百科事典」の改訂版。前バージョンに比べ、2万9千項目を追加。また、既存項目に関しても10%以上が増補された。これまで同ソフトは、日本やアジアに関する情報が弱いとされていたが、今回追加された項目の50%強が日本、アジアに関する項目で、「まだまだ見直す点はあるが、日本に関する情報や画像などがかなり強化されている」としている。
この他、前作で導入された、風景などを360度自由に見ることができる「360度パノラマビュー」を強化した「バーチャル ツアー」や、項目の追加資料的な内容を収録した「サイドデスク」などの機能が追加された。また、毎月インターネットからダウンロードできる追加情報「イヤーブック」や「Webリンク」なども、これまでのテキスト中心のものから、画像などマルチメディアデータを含むものに強化していくという。
「百科地球儀 99」は「Encarta World Atlas」の全面改定バージョン。操作形態などを引き継ぎながらも、エンジン部分を一新し、気候データや人口などの数多くの統計データを追加した。地名も前回の100万件から120万件に増強されており、その中でも日本のデータの増強に力を入れたとしている。新規機能としては、立体地図の中を自由に飛行し、地形データを見ることができる“3Dバーチャルフライト機能”が追加された。
「百科地球儀 99」はInternet Explorer 4.01 SP1をエンジンに使っており、Internet Explorer 4.01が無ければ起動することができない。Internet Explorer 4.01は同パッケージに含まれるが、インストール時に「Internet Explorer 4.01がインストールされていない場合、自動的にインストールされます」と表示され、インストールボタンをクリックした時点で強制的にインストールされる。
発表会場では、次期バージョン「Encarta 2000」に関しても触れられ、「来年の同時期に発表する。また、次期バージョンでは、百科事典と百科地球儀に加え、語学辞書などのプラスアルファ部分も検討している」という。DVD-ROM版に関しては、「次期バージョンでは、百科事典と百科地球儀のデータを相互リンクさせたい」としている。
なお、Macintosh版の制作に関しては「アメリカ本国でも行なっていないし、予定はない」と述べた。
情報を表示した一般的な画面 | 今回追加された バーチャル ツアー |
一般地図を表示したところ | 3Dバーチャルフライトで ヨーロッパを飛行中 |
('98年10月14日)
[Reported by funatsu@impress.co.jp]