Office 98 Mac版早朝販売イベント。古川会長が秋葉原店頭に

'98年9月4日午前7時発売

■告知不足と早朝のためか、盛り上がりに欠けたイベント

T-ZONEで一番最初に購入された方。これから会社に向かうという。お勤め先はコンピュータ関係の会社で、オフィスはWindows機が多く、Macは少数派とか。T-ZONEからは、ぷよまんと林檎マーク入りマウスパッドがプレゼントされた

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マイクロソフト
古川会長のコメント

「Office 98 Macintosh Edition」発売となる4日、秋葉原の店頭でマイクロソフト会長の古川氏がOffice 98 Mac版を購入したユーザーに、直接記念品のTシャツを渡すイベントが行なわれた。記念品のTシャツは、先日行なわれたiMacの発表会で古川氏が披露した、OfficeソフトとMac OSを組み合わせたデザインのもので、イベント会場となる店舗で先着購入者50人に配られるもの。

　古川氏は朝6時半ころT-ZONEに到着。T-ZONEでの販売は7時からだが、その時点ですでにT-ZONE前には十人近くが集まっていた。しかし、よく見るとそのほとんどが古川氏を目当てに集まったプレス関係者。7時が近くなっても増えるのはプレスばかりで、プレス関係者は20数人まで増えたが、肝心の客が数人ほどしかいない。

　古川氏は7時にT-ZONEアップル館、8時にラオックス・ザ・コンピュータMAC館、9時にソフマップ秋葉原2号店（Mac Collection）と3店を回ったが、どの店舗でも客が少ないのは同様。たまに購入客がいると、古川氏が記念品を手渡すショットを狙ってプレス関係者がわっと取り巻き、フラッシュが一斉にたかれるという、ワイドショー番組のような光景が繰り広げられた。ことによると、プレス陣が取り巻く店頭におそれをなして帰った客もいたかもしれない（われわれもそのプレスの黒山の一部だったわけだが）。

　そもそもこのイベントは、T-ZONEのホームページで2日、ソフマップのホームページで3日に告知された程度で、知らないユーザーも多かったと思われる。
　また早朝という時間帯になったのは、古川氏によれば「午前0時販売も午後3時販売も既に行なわれているし、ビジネスソフトなので早朝販売をして、そのまま会社に行ってすぐ使っていただけるように、ということでうちの社員が企画したようだ」ということらしい。しかし事前の告知もほとんどなく、ビジネスマンにとってはもっとも忙しい早朝という時間帯には、ちょっと無理があったようだ。
　ユーザーと最も近いところ、秋葉原の店頭において、多忙な古川氏が製品を使うユーザーとじかに触れあうという企画自体は素晴らしいと思うだけに、事前の告知があまり行なわれなかったことと、やや無理のある時間設定が非常に残念に思われた。


購入者はプレスのカメラに囲まれる。ちょっとした芸能人気分を味わえるとも言えるが、みなさんかなりイヤだったかも。申し訳ありません		ラオックスではコンパニオン嬢？も待機。8時に合わせ、Office 98のデモも開始された。が、T-ZONEよりさらに客が少ない……		イベントは9時だが、ソフマップは7時から販売を開始、Office 98だけでなく全商品を販売していた。ソフマップでは、空くじなしのスロットでTシャツなどが当たるキャンペーンを実施している

■Office 98、AccessのMac対応は予定なし

　マイクロソフトからはプロダクト・マネージャの鶴淵氏も店頭イベントに来ていたので、いくつか質問に答えていただいた。まず、Office 98 Mac版ではAccessが入っていないので対応予定を聞くと、「予定はない」とのこと。「これは、Macには『FileMaker Pro』という、標準になっているデータベースソフトがあるためです。ですからむしろ、FileMaker ProとExcel間でのデータのやり取りを簡単にするなどの対応をしていきます。なんでもマイクロソフト製品で押していくというようなことは考えていません」ということだ。また、今後は継続的にMac版も出していく予定で、Mac版とWindows版を交互に18カ月周期でリリースするスケジュールになっているという。「18カ月周期ですから、Mac版は9月に出したので、次バージョンは18カ月後、2000年の3月ということになります。予定なので、ずれることはあるかもしれませんが」。「現在はMac用の製品のために多くのスタッフを抱えていますし、ジョブズ氏が言っているように、5年間の提携を結んでいるので、今回の製品だけで終わりということはありません。すでにAppleさんとは次の製品についての打ち合わせをしています」ということで、今後はMac版も定期的なバージョンアップが望めるようだ。

　なお、Office 98 Mac版の店頭価格は、T-ZONE、ラオックスとも同じで製品版が64,700円、アップグレード版が38,800円、アカデミック版が22,800円。このあたりが標準的な店頭価格と思われるが、マイクロソフトの推定小売り価格よりも少し安くなっていた。

	亜土電子の金山社長も現われ、古川会長と談笑。iMacの売れ行きについて金山社長は「iMacの販売も好調で、現在在庫がない状態。iMacは売れる製品だ。またOffice 98が出たことで、Mac市場に弾みがつく」とコメント。古川氏は5時起床のうえ客が少ないのにもかかわらず、終始にこやかだった			ラオックスでは、代表取締役副社長の鈴木氏が古川会長を出迎える。事前の告知が足りず申し訳ないとしきりに恐縮する鈴木氏。Office 98については「継続して売れる製品」と期待を寄せる。「ここにきてiMac、Office 98と話題が多いので、深夜、早朝の勤務も張り合いがあって嬉しい限り」と新製品を歓迎していた
・ISDN 　・28.8kbps 亜土電子金山社長のコメント			・ISDN 　・28.8kbps ラオックス代表取締役鈴木副社長のコメント

ソフマップでは、常務取締役の矢野氏が、「iMacの発売直後ということで、相乗効果もあって、非常に我々としても期待している」と、コメント。Office 98の登場を歓迎していた

■記念品のTシャツを読者1名様にプレゼント

　編集部でもアップグレード版を1本購入、記念のTシャツをいただきました。これをPC Watch読者1名様にプレゼントいたします。応募要項は「やじうまPC Watch」をご覧ください。

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ソフマップ常務取締役
矢野氏のコメント

□マイクロソフトのホームページ
http://www.microsoft.com/japan/
□Office 98 Macintosh Edition製品情報
http://www.microsoft.com/japan/Office/Mac/

('98年9月4日)

[Reported by hiroe@impress.co.jp / taira@impress.co.jp]

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