まず、5月15日に「マイト＆マジックVI ～ザ マンデート オブ ヘブン～」が発売された。「Might and Magic」シリーズは、'86年に第1作目が発売されて以来世界中でヒットを続けている人気ロールプレイングゲームシリーズ。前作「Might and Magic 5」が発売されてから4年間新作の発表はなく、ファンをやきもきさせていた。
　「マイト＆マジックVI」では、4人でパーティを組み、3Dで構築された異世界を探索していく。3Dエンジンは最新のものを使用しているだけでなく、屋外と屋内でちがった3Dエンジンを採用し、それぞれの世界を美しく表現している。
　ゲームシステムも、日本のゲームにありがちな“おつかいゲーム（依頼者からの命令をこなしていくうちにストーリーが展開していくといったタイプのゲーム）”ではなく、あちこちで発生するイベントをプレーヤーの意志で解決していく、本当の意味でのロールプレイングゲームに仕上がっている。

　「ローズ・オブ・ザ・レルムII デラックス（完全日本語版）」は、アメリカ、ヨーロッパでは60万本を販売したという人気シミュレーションゲームの続編。中世を舞台に、過酷な戦いが繰り広げられる。
　システムはオーソドックスなシミュレーションだが、基本がしっかり押さえられているので奥の深い戦いを楽しむことができる。ゲームモードは、順番にシナリオをクリアしていく“キャンペーンモード”、設定を自由に変更することができる“カスタムモード”、リアルタイムの戦いを楽しむことができる“スカーミッシュ！”の3つが用意されている。もちろんただ単に力任せに戦うだけでなく、外交などの“知略”の部分も併せ持っている。
　「～デラックス」と言うだけあって、海外では追加モジュールとして発売された「Sicge Pack」も同梱されているのも魅力的だ。これには新しく用意されたキャンペーンや、マップエディタなどが収録されている。

　「レッドラインレーサー」は、「Sub Culture」でトップゲームメーカーに躍り出たCriterion Studiosの制作したバイクゲーム。システムはこれまでのゲームとそれほど違いはないが、グラフィックの美しさは目を見張るものがある。サーキットから海岸、雪山まで、用意されている10のコースを走るわけだが、どのコースもアーケードゲーム並のグラフィックを誇っている。

　「Driving Crazy」シリーズの最新作「TOCAツーリングカーチャンピオンシップ」。「TOCAツーリングカーチャンピオンシップ」とは、4ドアの公道仕様車をベースに極限までチューニングしたマシンによって行なわれる英国のカーレースのこと。このゲームは、このレースをシミュレートしたカーレースゲーム。
　レースのタイトルを冠しているだけあって、収録されているコースは英国公認サーキットそのものという本格派。登場マシンも、ルノー、アウディなど実在する車ばかりだ。クラッシュすれば当然車は傷つき、ダメージをきちんと計算した上でグラフィックに反映されるため、いやが上にも緊張すること間違いなしだ。

　現在最高のグラフィックを誇るゲームのひとつとして海外でも大人気の「Incoming（インカミング）」が完全日本語版として発売される。ゲームは各面のミッションを達成する事でクリアしていく3Dシューティングゲーム。
　このゲームはもう画面を見てもらうしかない。このクオリティの画像を実現するために3万円程度の3Dグラフィックアクセラレータボードを買っても、痛くも痒くもないだろう。それほど強烈なグラフィックの完成度を誇っている。
　シナリオに沿ってゲームを進めていく“キャンペーンモード”のほか、指揮官としてユニットを動かしてミッションを達成するシミュレーション要素の強い“戦術キャンペーンモード”なども用意されている。もちろんネットワーク対戦にも対応しており、最大8人まで同時に対戦することができる。

　飛行機のレースゲーム、それが「Plane Crazy（プレイン クレイジー）」だ。3Dで描かれた5つのコースを舞台に、とにかくより早くゴールに達したものが勝ちという飛行機レース。ただし用意されたコースは、それぞれ数多くの障害物が配置された難コースばかり。簡単にはクリアさせてくれないゾ。ゲームモードは、練習に最適の“Quick Race”、自分のベストモードがゴーストとなって競争する“Ghost”モード、そして5つのコースを順に勝ち抜いていく“Championship”の3つ。

　Wraith（レイス）と呼ばれる戦車を乗り回し敵を撃破していく3Dアクションシューティングが「アップライジング完全日本語版」だ。3Dシューティングとはいえ、自分1機で敵を殲滅することは不可能。自軍の兵器を量産しながら強化し、的確に指示を与えていかなければ勝利を得ることはできない。
　舞台となるのは特徴ある20個の惑星。キャンペーンモードではこの20の惑星を順番に攻略していくことになる。
　そして、このタイプのゲームで一番燃えるのはやはり通信対戦だろう。もちろん「アップライジング」にも通信機能が搭載されていて、LAN対戦では最大4人まで遊ぶことができる。

　「Outwars 日本語版」は、正体不明のエイリアンに襲われた人類を救うべく、バトルスーツを身にまとったプレーヤーの活躍を描くアクションシューティング。
　このゲームのポイントはなんと言ってもロケットパックやグライダーウィングにより空中戦ができるということ。「Quake」のようなスピード感はないが、この装置を使うことで、フィールドをより立体的に移動することが可能になり、新たな魅力を生み出している。
　また、ミッションによってはパートナーがつくことがあり、うまく連絡を取りながら作戦を進めていかなければならず、プレーヤーには戦略的な要素も要求されることとなる。通信機能としては、インターネットやLAN対戦が用意され、最大16人まで参加することができる。

　「Monster Truck Madness 2」は、アメリカでは特に大ヒットとなったモンスタートラックレースゲームの続編。今回は“nWo”などプロレスをモチーフにした4台のトラックが追加され、計20台のマシンでレースを競うこととなる。また、コースは墓場などの個性的なものも用意され、全部で11コースとなった。
　今回はレース以外にも、リングの上から相手トラックを押し出すことで得点を競う「サミット ランブル」なるモードが追加された。車のプロレスともいえるこのモードは、モンスタートラックならではのモードといえるかもしれない。

　「Quake II ミッションパック:The Reckoning」では、プレイヤーはコマンド隊のエリート隊員となり、エイリアンが跋扈する街に入り込み、敵秘密基地を破壊しなければならない。また、新たに15のステージが用意されている。
　前作にない要素としては、4人のプレイヤーがひとつの小隊を組んで協力して敵と戦っていくという「協力戦闘モード」。これまでは、とにかく目の前に動いているものはすべて敵といった感のあった「Quake」なので、新たな気持ちでプレイすることができるのではないだろうか？　もちろん新しい武器、新しい敵が数多く登場するミッションパックを前に、世のQuakerはまた眠れない夜を過ごすことになりそうだ。

　同じ柄の麻雀の碑を取っていくパズルゲーム「上海」の最新バージョンが「上海ダイナスティー」だ。以前の「上海」と同じルールの“クラシックモード”のほか、ひとつの山を複数人数で取っていくモードや、対戦モードなどこれまでの上海にはないモードが用意されており、違ったおもしろさを満喫できる。