【業界動向】 |
連邦控訴裁判所は12日(現地時間)、Windows 95とInternet Explorerの抱き合わせ販売に関する連邦地方裁判所の仮差止命令を、Windows 98へ適用するのは停止すべきであるという米Microsoft社の申立に同意した。
全員一致の決定に至った裁判所では、「現在、地方裁判所で進められている審理については、Windows 98との関連は非常に低いように思われる。また、政府はWindows 98が“分離できない製品(Integrated Product)”ではないという証拠を提示できなかった」ということなどを裁定理由に挙げている。さらに、「Windows 98の流通阻止の判断を下した場合、コンピュータの設計に関して判事や陪審員が判断しなければならない立場に立つことになる。それは、歓迎できることではない」と締めくくっている。
この決定を受けて、Microsoftの法務・企業問題担当上級副社長William H. Newcom氏はコメントを発表。「この決定は消費者にとって朗報であると考えている。Windows 98の出荷を差し止めたり、遅らせたりすることには法的根拠はなく、何百万人もの米国の消費者が最新技術を提供することを拒絶されることが、消費者の利益になるとは考えられない」と述べている。
□米Microsoft社のホームページ
http://www.microsoft.com/
□ニュースリリース(英文)
http://www.microsoft.com/corpinfo/press/1998/May98/StayGrantpr.htm
□ニュースリリース (和文)
http://www.microsoft.com/japan/info/releases/0513cour.htm
□関連記事
【5/12】米司法省と州、独禁法でWindows 98提訴を検討
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/980512/ms.htm
('98/5/13)
[Reported by furukwa@impress.co.jp / Hiroyuki Et-OH]