塩田紳二のMSサイトWatch
第8回:3月24日~4月30日まで


 US側はWindows 98登場前ということもあって製品関係は静かな感じだが、そのぶんWindows CE関係の動きが目立つ。国内では、Word 98とOutlook 98が新製品として目立つところ。

JAPANサイト
http://www.microsoft.com/japan/

 ようやくOutlook 98の出荷がはっきりした。ただし、Office 97ユーザーに対して有償で提供とか。アメリカではFreeで提供しているのにね。情報のタイムラグは小さくなったけど、こうした格差はまだ残っているんですね。

フリー/評価版/β版ソフト
●マイクロソフト プロジェクト 98体験版
http://www.microsoft.com/japan/office/project/eval.htm

 Officeシリーズのプロジェクト管理ソフトであるProjectの体験版。60日間の体験版だが、約20MBある(28.8kbpsで2.5時間)。部下を管理して、プロジェクトを動かすような人でない限り必要ないと思われるので、必要かどうか判断してからダウンロードしたほうがいいと思う。

情報
●MSDN ライブラリ日本語版プレビュー Vol.3
http://www.microsoft.com/japan/developer/library/

 MSDN(MicroSoft Developers Network)で年4回配布されるライブラリディスクの日本語版のプレビューである。これは、いままで英語で配布されてきたが、少しずつ日本語化が進んでいる。ただし、ここにある内容は、英語版のライブラリに比べるとかなり少ない。

●Microsoft Windows NT 4.0 Option Packの紹介
http://www.microsoft.com/japan/developer/winds/Sdk/OptionPack/OptionPack.htm

 配布が行なわれているOption Packの解説。ダウンロードする前に見ておくことをお勧めする。

●Windows NT “Hydra”へのアプリケーションの最適化
http://www.microsoft.com/japan/developer/winds/Sdk/Hydra/Hydra.htm

 Hydraとは、Windows Terminal Serverのことで、非常に簡単に言ってしまうと、画面だけを別のマシンに表示して、サーバー側でプログラムを動かす仕組み。ここで動かすアプリケーションについての解説だが、要は、画面を頻繁に書き換えず、行儀正しいソフトを作れということである。

●EMBED問題の修正プログラム
http://www.microsoft.com/ie_intl/ja/security/?/ie_intl/ja/security/embed.htm

 EMBEDタグを使って、IE 4.0をクラッシュさせることができるのだが、その対策プログラム。こうやって公開されると試してみるやつが現われるので、まず入れておいたほうがよい。

●ハードウェア互換性リスト (HCL)
http://www.microsoft.com/japan/hwtest/hcl/

 各種のマイクロソフトOSで利用できるハードウェアのリスト。一部アップデートされた。

USサイト
http://www.microsoft.com/

 いよいよ目前になって、米国でも2000年問題が話題として取り上げられる機会が多くなっている。略して「Y2K」と呼ぶこともあるという。「2000年問題」というよりちょっとかっこいい感じだ。

フリー/評価版/β版ソフト
●Microsoft Proxy Server Web Administration Tool
http://backoffice.microsoft.com/downtrial/moreinfo/proxyadmin.asp

 Proxy serverをWWWブラウザから管理するためのツール。ブラウザを使って管理するのは便利なのだが、IISでも外から管理ページが丸見えってところがあるので、利用には注意したほうがいいと思う。MSとは関係ないが、ルーターの設定もブラウザからできるが、これが外から見えちゃうサイトってのも結構ある(リセットボタン押されてもしらないよ)。

●Microsoft Exchange Server Load Simulator Version 5.5
http://backoffice.microsoft.com/downtrial/moreinfo/loadsimulator.asp

 これは、多くのユーザーがMAPI経由でExchangeサーバーを使ったときの状態をテストするために、そういう状態を作り出すツール。これでパフォーマンスの調整なんかをする。

●Microsoft Exchange 5.5 Routing Objects
http://backoffice.microsoft.com/downtrial/moreinfo/exchrouting.asp

 ルーティングってのは、日本でいう「回覧」である。書類を特定の順番で回していくためのツール。まあ、上司がみて、さらにその上司が見て、と順番を指定してメールを回していくわけだ。VBスクリプトでカスタマイズなどができるようである。

●School Web Template and Windows NT User Wizard for Windows NT Server 4.0
http://www.microsoft.com/education/k12/winNT/clctemp.htm

 School Web Templateは、学校で使うようなページのサンプル(雛形)で、User Wizardは、ユーザー登録を簡単に行なうツール。学校だと、毎年、新入生の分は少なくとも新規登録しなくちゃいけないので、ユーザー管理が結構大変なのである。

●Microsoft Draw 98
http://www.microsoft.com/office/office/enhancements/Draw98.asp?prev=111111

 日本では、Word 98に付属になったが、アメリカではWord 98が出ていないので、単独配布となっている。

●Outlook Express 4.0 Preview 2 for Sun Solaris version 2.5.1 and 2.6
http://www.microsoft.com/ie/unix/oe/?/ie/unix/oe/main.htm

 Unix版のOutlook Express。Unixだと多くのメールソフトが使えるのに、わざわざOutlook使う人っているのだろうか? それとも、OutlookからのHTMLメールが沢山来て困っている人向け?

●PowerToys
http://www.microsoft.com/windowsce/hpc/software/powerr.htm

 Windows CE 2.0版のPowerToys。入れてみると意外に便利。

アップデート/サービスパック
●Microsoft Excel 97 for Windows Auto-Recalculation Patch (Updated English Version)
http://www.microsoft.com/Excel/enhancements/XL8P1.asp?prev=111111

 このAuto-Recalculation Patchって、しつこく何度も出ている。日本では、サービスリリース1回きりだが、大丈夫なのだろうか?

注意 USサイトで配布されているソフトは、特に断り書きのない限りすべて英語版環境向けのソフトであり、日本語環境での使用は保証されていません。最悪の場合、OSさえも起動しなくなる可能性もあります。利用にあたっては十分注意された上、自己責任において利用してください。

[Reported by 塩田紳二]

【PC Watchホームページ】


ウォッチ編集部内PC Watch担当 pc-watch-info@impress.co.jp