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Weekend Watch【'97/5/30版】

 今回のゲームソフトインプレッションは、ナムコ「ナムコヒストリー VOL.1」です。プレイステーションでも、懐かしのアーケードゲームを収録した「ナムコミュージアム」が発売されていますが、「ナムコヒストリー」では、「ナムコミュージアム」未収録のタイトル(「モトス」など)がプレイできるのが特徴です。
 昔からのゲームファンはもちろん、最近ゲームを始めた人も必見です。これを機に、昔のゲームに触れてみるのも、良いのではないでしょうか。
 なお、自分のマシンでどの程度動くかを試すことができる、ベンチマーク付きデモ版の無償ダウンロードサービスが行なわれています。ファイルサイズは、「ゼビウス」が151KB、「マッピー」が79KBとなっています。
 インプレッションや記事に関するご意見・ご感想、とりあげて欲しいゲームソフトや企画などは、サブジェクトにweekendと記載して、pc-watch-info@impress.co.jpまでお寄せください。


■ゲームソフトインプレッション■

ナムコヒストリー VOL.1



ジャンル:その他
発売メーカー:ナムコ
標準価格:5,200円
対応OS:95
備考:'80年代に発売された懐かしのアーケードゲーム5本を収録したパッケージソフト。収録タイトルは「ゼビウス」、「スーパーゼビウス」、「マッピー」、「モトス」、「トイポップ」。同社ホームページから、体験版のダウンロードも行なえる。
【ハード環境】
  • 使用ハード:自作
    CPU:Pentium 133MHz
    メモリ:48MB
    グラフィック:GA-DRV2
    サウンド:Sound Blaster 16


ああ、わが青春のナムコゲー
~ナムコヒストリー VOL.1~


NAMCO HISTORY(TM)
(C)NAMCO LTD., ALL RIGHTS RESERVED.

 NAMCO HISTORY Vol.1は、ゲーマーならば涙流して喜んで、ゲーマーじゃない人はゲームというものを一から学ぶためにも手に入れておきたい。その名のとおりナムコが'82年から'86年にかけて発売したアーケードゲーム、「XEVIOUS(ゼビウス)」「SUPER XEVIOUS(スーパーゼビウス)」「MAPPY(マッピー)」「TOYPOP(トイポップ)」「MOTOS(モトス)」という歴史的名作5本をいっぺんに味わえる超お買得なパッケージだ。

 インストールして実行するとランチャー画面が現われ、それぞれのゲームのタイトルをクリックするとゲームが始まるようになっているのだが、各ゲームスタート画面が泣かせてくれる。画面がチカチカ動いて謎の文字やら格子模様がしばらく表示されてからやっとタイトルが出るようになっていて、これはなにかというと「電源投入時に出るゲーム基盤の初期化画面」なのだった。さらにはテストモードまでついてたりして、ゲーセンの店員でもなければそうそうお目にかかれなかった画面を見ることができるのだ。そんなところまで移植するとは芸が細かすぎる。


NAMCO HISTORY(TM)
(C)NAMCO LTD., ALL RIGHTS RESERVED.

●というわけで一から学ぼう

 「XEVIOUS」はナムコの名を不動のものとしたシューティングゲームで、それまでのゲームになかった「地上物」「空中物」という概念を取り入れ、対空用の「ザッパー」と対地用の「ブラスター」というふたつの攻撃ボタンを使うようになった(今じゃあたりまえだけど、なにごとも最初はエポックメイキングなのだ)。また、地上に隠された高得点を得られる「ソル」や、自機が1機増える「スペシャルフラッグ」などの謎の要素が盛り込まれ、さらには敵機のすべてに設定されている名前やバックグラウンドストーリーなどで世界観を作り上げている。これらの強烈な魅力で一世を風靡し、ゲーセンのモニターには必ず「XEVIOUS」の赤いロゴが焼きついていたものだった。

 「SUPER XEVIOUS」はその後を受けて作られた難易度の高いバージョンといったもので、パート2はたいていウケないという宿命か、はたまた一般には難易度が高すぎたのか、こちらはあまり流行ることはなかった。
 「MAPPY」は、主人公の警官マッピーを操って盗品を回収するアクションゲーム。6階にわけられたステージを、敵をかわし、ときには設置されているドアを利用して攻撃し、トランポリンによって階を移動するというユニークなアイディアで人気を集めた。同じ種類のアイテムを集めると得点の倍率が上がるため、高得点を狙うにはパズル的な要素もある。
 「TOYPOP」はメルヘンチックなアクションゲームで、樫の木モックみたいな木の人形「ピノ」と、女の子の「アチャ」の2人で同時プレイもできるようになっている。いろいろな敵をアイテムを拾って倒し、ステージ上にあるハートをすべて集めるとラウンドクリアになる。最終ステージには魔女が待っており、このステージに隠された8個のハートをすべて集めると……といったストーリー。
 最後は「MOTOS」。これほど単純明快で燃えるゲームもめずらしい。モータースパナーという自機を操って、ステージ上にいる敵を体当たりしてステージ外へ突き落とすのだ。各種の敵とヘンな傾斜のついたステージを、パワーパーツとジャンプパーツと頭脳を駆使してクリアしろ!


NAMCO HISTORY(TM)
(C)NAMCO LTD., ALL RIGHTS RESERVED.

●移植の具合は最高だ!

 さて、アーケードからの移植というといろいろ問題が起こるものだが、なにしろもとがビンテージもの、今やマシンの性能が上がったおかげで操作性、パターン構成、音楽、それぞれほとんどそのまま再現されている。XEVIOUSでゲームスタート時に右下でブラスターを撃っていると表示される隠しフィーチャーまでちゃんと残っていて感動ものだ。縦画面のゲームではオプション設定でフルスクリーン時に縦表示、つまり左方向に90度回転させ大画面にすることもできる。モニターを転がすのは壊れる危険性があるが、自分が寝そべれば大丈夫だ。ちなみに「ゼビウスベンチマーク」と「マッピーベンチマーク」というベンチマークもついており、アーケード版のスピードの何%で動作するか確認ができるようになっている。

 おまけも充実しており、各種壁紙、スクリーンセーバー、XEVIOUSのソルバルウとタルケンペーパークラフト図、'88年に制作されたXEVIOUSのCGムービーなどが収録されている。さらにマニュアルには本物のペーパークラフトが、パッケージの内側にはXEVIOUSの全景マップまでついているのだ。もうこれだけでも買いだと思うのだが。

[Text by kayama]


Weekend Summary
●日本ファルコム「ソーサリアン forever」プレミアム版などを発売 ほか


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ウォッチ編集部内PC Watch担当 pc-watch-info@impress.co.jp