【業界動向】

アジアは前年比32.1%増、日本は39.1%増の伸びで引き続き1位

IDCジャパン、'96年のアジアと日本のパソコン出荷台数を発表

'97/2/13発表


 米国の大手調査会社IDC社の日本法人で、ハイテク専門調査会社IDCジャパンは13日、'96年のアジア太平洋地域と日本のパソコン出荷台数を発表した。

 同社の調査によると、アジア太平洋地域全体の出荷台数は前年比32.1%増の1,698万台となり、全世界の市場伸び率16%を大きく上回った。同社では、その理由としてアジア太平洋地域の多くの国は、まだパソコン導入期にあることを挙げ、価格低下や家庭への普及などが具体的な要因であると分析している。

 国別で見ると、日本が39.1%増の809万台で引き続き1位だが、中国が大幅に伸びており、38.9%増の210万台で韓国を抜いて2位になった。韓国は、30.4%増の197万台で3位。

 '96年の日本市場は、前年の安売り競争の反動で価格が上昇傾向となったことで家庭向けが伸び悩み、出荷台数は'95年に比べて伸び率が鈍化したものの、同社ではインターネット、イントラネットの普及などを背景に、パソコンの需要は衰えていないとしている。

 国内のメーカー別出荷台数は、1位がNECの263万台で33%のシェア、2位は富士通の177万台で22%、3位は日本IBMの92万台で11%となった。

□米IDC社のホームページ(英語)
(2月14日現在、この情報は掲載されていない)
http://www.idcresearch.com/

□関連記事
【1/31】野村総研とデータクエスト、'96年のパソコン市場速報と'97年の見通しを発表
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/970131/market96.htm

('97/2/14)

[Reported by sasaki-m@impress.co.jp]


【PC Watchホームページ】


ウォッチ編集部内PC Watch担当 pc-watch-info@impress.co.jp