標準価格:
MPEGカメラ本体 132,000円
アクセサリーキット 16,000円
PCカードタイプハードディスク 75,000円
連絡先:
MPEGインフォメーションセンタ
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株式会社 日立製作所は、パソコン対応 MPEGカメラ「MP-EG1」を2月22日より発売する。MP-EG1は、自社開発の「MPEG1コーデックLSI」により、ハードウェアでリアルタイムに動画データのMPEG圧縮を行ない、PCMCIA TYPE3のハードディスクカードに記録する。購入時には本体、アクセサリーキット、PCカードタイプハードディスクが最小限の組み合わせとなる。
記録形式は、MPEG動画、JPEG静止画、音声付き静止画、連写静止画、音声(MPEG AUDIO)などが用意される。標準のPCMCIA HDDカードは260MBの容量があり、動画約20分、静止画約3,000枚、音声最大4時間が記録できる。HDDカードは、インターフェイス的には標準のものだが、音声を同時記録する際に雑音が入らないように、動作音を低減した仕様となっている。PCカードへの記録形式はDOSのファイルシステムと互換性があり、パソコンのPCMCIAスロットで、ハードディスクとして認識される。
また、別売の「ISAインタフェースキット」により専用シリアルISAカードを使ってケーブル転送も可能。パラレルポート経由の「ECPインタフェースキット」は近日発売予定となっている。
MP-EG1には、ファイル転送ソフトからオーサリングソフトまで8本のソフトウェアが付属し、一通りの操作が可能となっている。
対応機種は、当面ISAバスボードしか用意されないこともあり、PC/AT互換機のみ。PC-9800にはECPインタフェースキット発売の時点で対応の予定。Macintoshへの対応はSCSI接続できる機種を5月以降に発売の予定。ただし、Macintoshには通信用のアプリケーションのみ提供され、MPEG編集ソフトなどの発売は検討中としている。
MP-EG1の記録形式は汎用のMPEG1とJPEGであるが、JPEGファイルはムービー用のCCDデータをそのまま読み出しているため、横長になったままの704×480ドットで記録される。添付のアプリケーションにより正常な縦横比の640×480ドットに変換できる。
本体背面には1.8インチTFTカラー液晶モニタが組み込まれており、ファインダー、撮影画像の再生ができるほか、メニュー形式のファイル管理機能「メディアナビゲーション」が搭載される。
このカメラの登場により、動画がその場で簡単にデジタルデータの形で入手できるという画期的な状況となった。カメラの完成度、データを扱うパソコンの能力など、越えなければいけないハードルはまだあるものの、今後の成長と発展を願いたい。
なお、PC Watchでは本日中に山田久美夫氏による、実写データ付きのレポートを予定している。
【標準価格】
□日立製作所のホームページ
http://www.hitachi.co.jp/index-j.html
□ニュースリリース
http://www.hitachi.co.jp/New/cnews/0127.html
□MPEG PLANET(MPEG関連商品紹介)
http://mpeg.hitachi.co.jp/planet/
□参考記事
【11/20】山田久美夫のCOMDEXデジタルフォトレポート
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/961120/mpegcy.htm
('97/1/27)
[Reported by date@impress.co.jp]