【Best10】


キヤノン PowerShot600

CANON PowerShot600 '96/7発売

標準価格:
128,000円
連絡先:
キヤノン販売(株)
Tel.043-211-9556

★前回からの変更点については赤色で表示しています。

良い点
  • 高画質な57万画素CCD採用(有効画素数51万画素でも、他機種の5割増だけど、オリンパスに抜かれたものね…)
  • 40万画素CCDよりワンランク上の高画質(解像度、階調性、色再現性いずれも良好)
  • 高画質でボケ味もきれいなレンズ(これは相当な実力です)
  • 10cmまでの超接写ができる高精度なTTL式AF機能(名刺を接写してOCRで読める!?)
  • 冗談みたいに高画質なモノクロ撮影モード装備(ローパスフィルターがないと凄くシャープ)
  • 専用ソフトなしでOKの標準JPEGフォーマット準拠(けれど、CCDがビデオ用の長方画素なので専用ソフト以外では縦横比が狂うぞ!)
  • 結構本格的な画像データベースソフト標準装備(Powershot以外の画像ファイルもOK)
  • 28mm相当のワイド撮影ができる専用コンバーターあり(別売だけど、これは便利!)
  • パラレル転送と充電が同時にできるドッキングステーション装備(ホントに便利です)
  • カッコイイWindows用TWAINドライバー(黒ベースのアメリカンなデザインは感動モノ)
  • 実販10万円を切りそうな価格設定(係長決済で買えるギリギリの線で設定されたそうな……)
  • フォーカス後のタイムラグの短さ(ピントさえ合ってしまえば、シャッターチャンスは掴みやすい)
  • 非圧縮モードがあること(やっぱり、JPEGより格段にきれい。TYPE3のハードディスクなら、必要十分な枚数は確保できそう)

× 悪い点
  • 液晶付きの81万画素ライバル機が登場したこと(時代の流れですから・・・。でも早すぎた?)
  • カメラメーカーらしからぬファインダーの見え味(フレームが見にく、接写用枠が常時表示されっぱなし)
  • のんびりとしたAF動作(シャッター半押しから2秒くらいかかり、気分はセルフタイマー)
  • パーソナル用途にはあまり必要ないTYPE3規格サポート(これを実現するため、このサイズになったとか…)
  • 感触に乏しいシャッターボタン(半押しのつもりがシャッターが切れていたことも…)
  • やっぱり欲しい液晶モニターかビデオ出力(あれば安心だし、この価格帯ならね)
  • 取説を見ても難しい撮影モード切替(未だに覚えられないのは、私のせい?)
  • 業務用途(保険、中古車、不動産向け)に特化したコンセプト(もともと業務用モデルなのよね)
  • 赤目軽減モードのないストロボ(この価格になると、欲しい機能です)
  • 松下のデジタルビデオそっくりのデザイン(ちなみに本機は純粋なキヤノン設計製造です)

ひとこと

 オリンパスの81万画素モデルの発表で、ちょっと霞んだ57万画素モデル。けれどワンランク上の高画質は健在だ。枚数は撮れるけど、やはり液晶ナシはきつく、本領を発揮するのに努力が必要な”パワーちょっと”。このクラスの画質に慣れたら、40万画素モデルには決して戻れません!

 ライバルも登場したことだし、高画質にこだわるなら、液晶つきの100万画素級モデルをぜひ来春には、ラインナップに加えて欲しい!

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('96/11/11)

[Reported by 山田 久美夫]


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ウォッチ編集部内PC Watch担当 pc-watch-info@impress.co.jp