Microsoft製品のコードネームの法則?

●CycloneにPegasus、Microsoftの不思議なコードネーム

 「Chicago(シカゴ、Windows 95)」、「Nashville(ナッシュビル、Internet add-on)」、「Memphis(メンフィス、次期Windows 95)」、「Daytona(デイトナ、Windows NT 3.5)」と、MicrosoftのOS製品には都市や街の名前がコードネームとなっているのは有名な話だ。米国のニュースサイトの記事には、こうした同社の未発表製品のコードネームが頻繁に登場する。
 しかし、わからないのはその法則性。OSの場合は、全米の都市名かなと思っていたら、「Cairo(カイロ、次期Windows NT)」が登場、さらにOS以外の製品となると「Normandy(ノルマンディ、オンラインサービスプラットフォーム)」とか「Gibraltar(ジブラルタル、Internet Information Server)」と、ヨーロッパ方面の地名が登場する。もしかすると、インターネット関連製品のコードネームは海岸沿いの地名かなと思っていると、また「Catapult(カタパルト、プロキシサーバー)」のようなわけのわからないものが出てくる。
 そして、Microsoftのプロジェクト数が急増した最近となると、もう何がなんだかわからない名前のオンパレードだ。ちょっとここ1ヶ月ほどのニュースサイトの記事で見かけたMicrosoft関連の主要なコードネームを並べてみよう。たとえば、Windows NTベースのインタラクティブTVプラットフォームは「Cyclone(サイクロン=インド洋で発生した台風)」、Windows 95などデスクトップOS向けのピアWebサーバは「Tarantula(タランチュラ=毒グモ)」、Windows 95用の簡易Eメールクライアントは「Athena(アテネ)」、Office 97にバンドルするEメールクライアントは「Outlook(アウトルック=見通し)」、メインフレームやUNIXとリンクするメッセージングミドルウェアは「Falcon(ファルコン=はやぶさ)」といった具合だ。PDA用のWindowsベースのOS「Pegasus(ペガサス=ギリシャ神話に登場する空飛ぶ馬)」あたりになると、もうどういう発想でコードネームをつけているのか皆目見当がつかない。
 もっとも、わからないからこそこのコードネームというものが興味をかきたてるのも確かだ。もしかすると、Microsoftもそれをわかっていて、わざと思わせぶりなコードネームをつけて、楽しんでいるのかも知れない。もちろん、Microsoftがこうしたコードネームのほとんどを、公式には認めていないことは言うまでもない。 Pegasusの記事(英文)
Cycloneの記事(英文)
Athenaの記事(英文)
Tarantulaの記事(英文)

※上記の3つのリンクは直接CGIを呼んでいますので、Server Errorなどが表示されることがあります。その場合はリロードすることで、読めることがあります。リロードしても読めない場合は次の方法でサーチしてください。
Pegasusの記事(英文)
 ※これをクリックして「Microsoft Quietly Develops Mobile OS」でサーチする
Cycloneの記事(英文)
 ※これをクリックして「'Cyclone' centerpiece of merged www-television worlds」でサーチする
Athenaの記事(英文)
 ※これをクリックして「Microsoft revamps e-mail client for Office 97」でサーチする

('96/6/10)


[Reported by 後藤 弘茂]


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