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NEW PRODUCTS TESTREPORT |
デルコンピュータ | ||
Dimension 2100 | ||
コストパフォーマンスの高いマイクロタワーPC | ||
TEXT:中嶋敦司 Atsushi Nakajima |
外部ベイの空きは3.5インチが一つだけ。背面部のインターフェイス類もオーソドックスなものにとどまる |
このDimension 2100の筐体は、Dimension Lと同じ形状のマイクロタワーだが、その配色は従来のベージュから、ミドルレンジマシンのDimension 4200やハイエンドマシンのDimension 8100と同じミッドナイトグレーへと変更されており、オフィスだけでなく、家庭などにもマッチするようになった。もちろん、これまでと同様に筐体背面のスイッチを押すだけでサイドパネルを取り外すことが可能となっており、PCIカードやメモリの増設も容易に行なえるメンテナンス性の高さを備えている。
内蔵ドライブの増設にも配慮が見られ、ドライブの側面に取り付けるレールを採用することで、ネジを使わずにドライブベイへと装着できる。ただし、空きは外部3.5インチベイが一つだけとなっているので、増設できるのはHDDやMOドライブ1台にとどまる。また、前述のレールもDimension 4200で採用されている防振ゴム付きのタイプではないところは残念だが、この辺りは価格との兼ね合いで見送られたのだろう。
ケース背面のスイッチを押すとサイドパネルが開く。また、本体上部の緑のパーツを押すとフロントパネルが外れる |
Intel 810系チップセットの内蔵ビデオ機能は3D描画が得意ではないが、上記の相違点はこの分野で顕著に現われるため、多少でも3Dゲームを楽しみたい場合には、CPUにPentium IIIを選択しておきたいところだ。
このほか、メインメモリは最大512MB、HDD容量は最大60GBまで選択可能なほか、16倍速CD-Rドライブや有線/無線LANカード、モデムカード、サウンドカード、液晶/CRTディスプレイなども選択することが可能となっており、低価格機といえども多彩な構成を取ることが可能だ。
ただ、5インチベイを一つしか持たない本機のBTOオプションに、DVD-ROM・CD-R/RWコンボドライブが存在しない点にはもの足りなさを感じる。また、IEEE1394やテレビチューナーカードはオプションとして用意されていないが、マザーボードには4本のPCIスロットが搭載されているので、市販の拡張カードを取り付ける際に困ることはない。
4本のPCIスロットを備えているため、さまざまなカードを増設可能。ただし、チップセットの仕様上、AGPスロットは備えていない |
価格は、大手メーカー製PCとしては非常にリーズナブルなものとなっている。ハデさはないが、必要十分な基本スペックを持ちながら魅力的な価格を兼ね備えた実用度の高いマシンと言える。
■写真撮影
若林直樹(STUDIO海童)
□デルコンピュータのホームページ
http://www.dell.com/jp/
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