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NEW PRODUCTS TESTREPORT |
カシオ | ||
カシオペアE-750 | ||
コンパクトフラッシュスロットを標準装備したPocket PC | ||
TEXT:一ヶ谷兼乃 Kenno Ichigaya |
クレイドルはUSBでPCと接続する。クレイドル前面のボタンは、本体をクレイドルから外すために使用するものだ |
このE-750は、以前から要望の高かったCF Type2スロットを装備しているPocket PCだ。E-700ではSDメモリーカードスロットが装備されていたが、これをCF Type2スロットに変更したことで、ストレージ系のカードだけでなく、モデムカードやLANカード、カード型PHSも利用できるようになった。スロットにはボディと同色のカバーが付いており、必要なときにそのカバーを外して各種拡張カードを挿入するようになっている。
本体左側面には、操作に必要なさまざまなボタン類が付いており、片手で操作する際に便利に使用できる |
本体下底面のクレイドル接続用端子には、スライド式のフタが付いているので持ち運び時に安心感がある |
メモリはROM 32MB、RAM 32MBで、Pocket PCとしては標準的な容量を搭載。ただし、増設することはできない。OSはもちろんWindows CE 3.0である。
本体は樹脂製で、定評のあるE-700のイメージを踏襲したデザインになっているが、どちらかと言うとE-500に似ている。大きさは、83.6mm×132.2mm×20mmで、E-700よりも少々大きくなっているが、厚さに関してはCF Type2スロットを装備したにもかかわらず1mm程度しか増加していないのは評価できる。また、バッテリの容量も強化され、動作時間がE-700の約7時間から約10時間に伸びている。ただその半面、重量は218gから250gと重くなった。
液晶は明るく鮮やか。クセのないボタン配置で操作性もよい | 付属のスタイラスは本体右側面の後ろ側に入る |
付属ソフトは、Pocket PCの標準的なソフトに加えて、モバイル環境でのメール利用に適した「Mobile E-Mailer」や、英和/和英/国語/漢和辞書、ゴルフなど3種類のゲームデモ、ストリームや動画に対応した各種プレイヤーなど、多彩なジャンルのソフトが用意されている。さらに、Mobile E-Mailerや辞書などは、ROMに搭載されているので貴重なRAM領域を消費しない。
通信に関しては、専用ケーブルで携帯電話やPHSを接続するだけで、メールのチェックやWebページの閲覧ができる。もちろん、CF Type2スロットに、NTTドコモの「P-in Comp@ct」やDDIポケットの「C@rdH"64 petit」といったCFカード型PHSを挿して通信することも可能だ。
CFカード型PHSも、CF Type2スロットに挿入し、簡単な設定を行なうだけで利用できる |
■写真撮影
若林直樹(STUDIO海童)
□カシオ計算機のホームページ
http://www.casio.co.jp/
□製品情報
http://www.casio.co.jp/pocketpc/e750/
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http://k-tai.impress.co.jp/news/2001/06/12/e750.htm