NEW PRODUCTS TESTREPORT

	クリエイティブメディア
	NOMAD IIc
	手頃な価格と扱いやすさが魅力のシリコンオーディオプレイヤー
	TEXT：藤本 健　Ken Fujimoto

外観や操作法はNOMAD II Sportsとほぼ同一。スマートメディアスロットは背面のカバー内に位置する

　数多くのラインナップを誇るクリエイティブメディアのMP3プレイヤー、NOMADシリーズ。その最新製品であり、エントリーモデルとして位置付けられているのが、このNOMAD IIcだ。

　NOMADシリーズを知っていれば、すぐに分かると思うが、本製品の外観はNOMAD II Sportsとほぼ同一だ。スペック的には、32MBのメモリを内蔵するとともに、64MBまでのスマートメディアに対応しているので、最大96MBの容量を実装できる。また、対応しているCODECはMP3とWMAの2種類だ。大きさは名刺サイズといったところで、重量はバッテリ抜きで88g。シャツの胸ポケットにスッポリ入って、違和感もない。

　バッテリは単3形アルカリ乾電池を用い、連続再生時間は8～10時間といったところ。また、MP3、WMAの再生のほか、内蔵マイクを用いてのボイスレコーディングも可能となっている。ちなみに、このボイスレコーディングのフォーマットはMP3やWMAではなく、ADPCM形式となっている。これはPCへ転送したときにWAVファイルにすることが可能だ。

　スペック的にはNOMAD II Sportsの32MB版とほぼ同等で、大きな違いはヘッドホンとスマートメディアが付属しない程度だが、その最大の魅力は価格にある。この仕様で、標準価格が14,800円に設定されているのだ。しかも、パッケージにはPlayCenter 2という、音楽CDからMP3やWMAにエンコードを行ない、NOMAD IIcへ転送するソフトが同梱されている。

　オプションもNOMAD II Sportsと共通で、データ転送と充電が可能なドッキングステーションが使用できる。低価格でありながら、多彩な利用法が考えられる製品と言えよう。

【お詫びと訂正】初出時に液晶リモコンが使用できるという記載がありましたが誤りです。液晶リモコンはNOMAD II MG専用のオプションであり、本機では使用できません。お詫びして訂正いたします。