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NEW PRODUCTS TESTREPORT

デルコンピュータ
Dimension 4200
ミッドナイトグレーの新筐体を採用したミドルレンジモデル
TEXT:中嶋敦司 Atsushi Nakajima


本体背面部は、バックパネルと拡張カードのブラケット部以外は吸排気用のスリットが大部分を占める
 BTO(Build To Order=受注生産)による柔軟な構成と、直販による手頃な価格、行き届いたカスタマーサポートなどで着実にユーザー数を増やしているデルコンピュータ。同社のミドルレンジマシン、Dimension 4100に後継機が登場した。それがこの「Dimension 4200」だ。

 Dimension 4200は4100と同様、チップセットにIntel 815Eを採用しているが、その筐体はまったく新しいものとなっている。配色は従来のベージュから、上位モデルのDimension 8100などでも使われているミッドナイトグレーをベースに、フロントマスクのアクセントカラーとしてストームグレーを使用しており、落ち着いた印象を受ける仕上がりだ。フロントマスク下部は上方に向かって開き、フタの中にはUSBポートが二つと、ヘッドホン端子が配置されているが、フタを閉めた状態でもフタの下部にスリットが用意されており、ケーブルをスッキリとまとめることができる。なお、筐体サイズはわずかに小型化しているが、これに合わせてマザーボードも新しくなり、PCIスロットが1本減って4本になっている。

 メンテナンス性の高さでは定評があるデルの筐体だが、本機もドライバーを使うことなく、筐体上部と底部のボタンを押しながらカバーを持ち上げるだけで内部にアクセスできる。この仕組自体は便利だが、実際には作業の際に筐体を横に倒す必要があるため、ある程度のスペースが必要だった。内蔵ドライブは、レールをドライブに取り付け、それをベイに差し込む仕組なので、着脱は容易だ。また、3.5インチベイ用のレールには防振ゴムが装着してあり、HDDの動作音が抑えられているため、家庭で使用する際にも気にならない騒音レベルになっている。さらに、デバイスの配置や配線を見直すことで放熱性も改善されており、Pentium III 1.0BGHz使用時にはケース内の温度が従来機より約10度も低くなると言う。


本体前面下部には、USBポートなどを備える(左)。ケーブルを接続したままフタを閉めることも可能(右)

AGPスロットを1本、PCIスロットを4本、PC133対応のDIMMスロットを2本搭載しているため、拡張性は比較的高い。カードの固定はネジではなく、プラスチックのパーツを使用するため、ドライバーを使用する必要がない
 BTOオプションの目立った変更点を挙げると、CPUは従来のPentium III 1.0BGHz、933MHz、866MHzに加えてCeleron 800MHzが選択可能となった。また、ビデオカードはGeForce2 Ultra搭載カードに変わり、より高性能なGeForce3搭載カードも選択可能となった。なお、今回の試用機は試作品のためi815Eの内蔵ビデオ機能とAIMM(AGP Inline Memory Module)カードを使用していたが、実際には、パフォーマンスのバランスを考慮して、必ずビデオカードを組み合わせる必要がある。HDDについては、20/40/60GBの中から選択し、光学ストレージはJustLink機能を搭載した最大16倍速書き込み対応CD-R/RWドライブや、DVD-ROM読み出し8倍速、CD-R書き込み8倍速に対応したDVD-ROM・CD-R/RWコンボドライブなどから選択する。このほか、LANやモデムカード、サウンドカード、ハードウェアMPEG2エンコーダ付きのDV/アナログビデオキャプチャカードなども選択可能で、多彩な用途に使用できる。

 その価格も、標準構成のCeleron 800MHz、メインメモリ容量64MB、4,500rpm容量20GBのHDD、GeForce2 MX搭載カード、OSにWindows Meという構成で105,800円と、コストパフォーマンスも高い。実用的でありながら、性能以外の点も気になるユーザーには魅力的な1台となるだろう。


本体上部と底面にあるボタンを押しながらケースカバーを持ち上げるだけで、本体内部へのアクセスが可能となる HDD取り付け用のレールには、防振ゴムが装着されており、静音化に一役買っている

・製品名:Dimension 4200
・標準価格:105,800円(7月初旬現在、下記の構成において。BTOにより変動)
・メーカー:デルコンピュータ株式会社
・問い合わせ先:044-556-6050
・URL:http://www.dell.com/jp/
・CPU:Celeron 800MHz
・チップセット:Intel 815E
・メモリ(最大):PC133対応SDRAM 64MB(512MB)
・HDD:20GB(Ultra ATA/100)
・FDD:2モード
・CD-ROMドライブ:最大48倍速
・ビデオチップ:GeForce2 MX
・ビデオメモリ:32MB SDRAM
・最大解像度:2,048×1,536ドット/1,677万色
・サウンドチップ:Analog Devices AD1881(AC '97 CODEC)
・拡張スロット(空き):AGP×1(0)、PCI×4(4)
・インターフェース
 ●本体前面:USB×2、ヘッドホン×1
 ●本体背面:USB×2、キーボード(PS/2)×、マウス(PS/2)×1、シリアル(Dsub 9ピン)×1、パラレル(Dsub 25ピン)×1、ディスプレイ(Dsub 15ピン)×1、LINE IN×1、LINE OUT×1、マイク×1
・本体サイズ(W×D×H):181×447×425mm
・重量:約12.7kg(構成システムによる)
・OS:Windows Me


■写真撮影
若林直樹(STUDIO海童)

□デルコンピュータのホームページ
http://www.dell.com/jp/
□製品情報
http://www.dell.com/jp/jpn/dhs/products/spec_dimen_4200_desktops.htm
□関連記事
【6月13日】デル、新デザインのミニタワーPC
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/20010613/dell.htm


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