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【速報】GeForce3搭載ビデオカード登場! その実力は? |
NVIDIAは、2月にNV20のコードネームで呼ばれてきたGeForce3を正式発表した。GeForce3はマイクロソフトのDirectX 8でサポートされた頂点シェーダなどの新機能を初めてハードウェアでサポートしたビデオチップで、従来のGeForce2 Ultraなどと比べて大きな性能向上が期待できると大きな注目を集めていた。
NVIDIAにしては珍しく、実際の製品が登場するのに時間がかかっていたが、先週PROLINKより搭載ビデオカードが秋葉原で流通しはじめるようになった。今回は、入手から時間がなかったこともあり、ベンチマークの結果だけを速報としてお伝えする。
●GeForce2 Ultraからも大きな性能向上を見せる
Prolink Microsystems「XX-Player」 |
今回ベンチマークとして実行したのはGeForce3でサポートされたDirectX 8の機能を利用したベンチマークであるMadOnion.com(http://www.madonion.com/)の3DMark2001とid software(http://www.idsoftware.com/)のQuakeIIIだ。
環境としてはAthlon 1GHz(システムバス:266MHz)、マザーボードはASUSTeK ComputerのA7M266(AMD-760搭載)、256MBのPC2100、IBM DTLA-307030(30GB、Ultra ATA)で、比較対照として前世代と言えるGeForce2 Ultraを搭載したCreative Technologyの3D Blaster GeForce2 Ultra(64MB、DDR SDRAM)、GeForce2 MXを搭載したELSAのGLADIAC MX(32MB、SDRAM)の2製品を用意した。なお、ドライバは、既存のGeForce2 MX、GeForce2 Ultraに関してはNVIDIAが公式に配布しているDetonator3の最新バージョンを利用し、GeForce3に関してはパッケージに付属のドライバを利用した。
結果を見ればDirectX 8の機能をサポートした3DMark2001では、当然のごとくGeForce3が勝利した。3DMark2001ではGeForce2 Ultraでは未サポートのため実行されないテスト項目もあるので、ある意味当たり前であると言える。これに対してQuakeIII Arenaでは16bitカラーモードではほとんど差が出なかったものの、32bitモードでは大きな差がついた。こうしたことからテクスチャのデータサイズが大きな高解像度・多色モードではGeForce3の本領が発揮される可能性が高いと言える。
【動作環境】
GeForce3 | GeForce2 Ultra | GeForce2 MX | |
---|---|---|---|
製品名 | MVGA-NVG20A | 3D Blaster GeForce2 Ultra | GLADIAC MX |
コアクロック | 200MHz | 250MHz | 175MHz |
メモリクロック | 460MHz | 460MHz | 166MHz |
ドライババージョン | 4.13.01.1101 | 4.12.01.0650 | 4.12.01.0650 |
ドライバ日付 | 2001/4/12 | 2000/12/4 | 2000/12/4 |
CPU | Athlon 1GHz | ||
マザーボード | ASUSTeK Computer A7M266 | ||
チップセット | AMD-760 | ||
メモリ | PC2100(CL=2.5)、256MB | ||
ハードディスク | IBM DTLA-307030 | ||
OS | Windows 98 Second Edition+DirectX 8a |
【3DMark2001】
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GeForce3 GeForce2 Ultra GeForce2 MX |
【QuakeIII Arena】
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GeForce3 GeForce2 Ultra GeForce2 MX |
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【4月28日】GeForce3搭載ビデオカードの第1弾はPROLINKから、価格は5万円
64MB DDR SDRAMを搭載、チップのリビジョンはA5
http://www.watch.impress.co.jp/akiba/hotline/20010428/geforce3.html
(2001年5月2日)
[Reported by 笠原一輝@ユービック・コンピューティング]