NEW PRODUCTS TESTREPORT

	日本IBM
	8MB USB メモリー・キー
	ドライバ不要で導入可能なUSBメモリデバイス
	TEXT：中嶋敦司　Atsushi Nakajima

コンパクトフラッシュメモリと比べると横長の形状だが、ポケットに入れるにはまったく問題のないサイズだ

　デジタルカメラやMP3プレイヤーの普及を背景に、コンパクトフラッシュやメモリースティックといった小型メモリデバイスの需要は着実に高まっている。日本IBMが発売した「8MB USB メモリー・キー」もそうしたデバイスの一つ。ThinkPadのオプション品扱いのため、同シリーズ以外の機種で動作は保証されていないが、Windows Me/2000が導入されているマシンであれば、これらのOSが標準でドライバを持っているため、めんどうなインストール作業なしで導入できるのが最大の強みだ。

　本製品のサイズは25.4mm×101.6mm×12.7mmというスティック型の形状で、前半分はキャップになっており、これを外すと、USBコネクタが現われる。この形態でPCのUSBポートに直接接続すれば、自動的にドライバが組み込まれて使用可能になる。ちなみに両OSのデバイスマネージャではOEM供給元と思われる「M-Sys DiskOnKey USB Device」として認識される。このほか、Windows 98にも対応するが、こちらでは付属のCD-ROMからドライバをインストールする必要がある。

　コンパクトフラッシュやMMC、メモリースティックなどは一般的に、PCに接続するためにPCカードアダプタや、USBアダプタが必要で、出先でほかのマシンとデータをやり取りしたい場合には、相手側がリーダーを持っているか、リーダーとドライバをセットで持ち歩く必要があった。しかし本製品では、ほとんどのマシンに備えられているUSBポートに直結し、すぐさま使用することができるのである。容量は8MBと小さいが、単純なデータの受け渡しのほか、FDDやCD-ROMドライブを持たないサブノートPCに、デバイスドライバを導入する際などにも役立つだろう。使い方しだいで、可能性の広がるデバイスと言える。