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NEW PRODUCTS TESTREPORT

東芝
DynaBook A1/X85PMC
高解像度液晶とコンボドライブが魅力のオールインワンノート
TEXT:一ヶ谷兼乃 Kenno Ichigaya



キーボード回りの作り込みには定評のある東芝の製品だけに、本機の操作性は良好なものとなっている
 東芝から個人向けのA4フルサイズノートPC「DynaBook A1シリーズ」が発売された。その中から今回紹介する「DynaBook A1/X85PMC(以下A1/X85PMC)」は、同シリーズの最上位モデルで、CPUにモバイルPentium III 850MHzを搭載し、メインメモリは標準で128MB、20GBの内蔵HDD、ビデオチップとしてS3 Savage IXという、デスプトップPC並みの基本性能を持ったハイパフォーマンスマシンである。十分なCPUパワーと、モバイル用ビデオチップとしては高い性能を持つS3 Savage IXの後押しで、3Dを駆使したアクションゲームや、ビデオ編集なども快適に楽しむことができる。

 基本スペック以外の面を見ても、充実した構成となっている点が本機の特徴だ。まず、光学ストレージとしては、DVD-ROM読み出し最大8倍速、CD-R書き込み8倍速、CD-RW書き換え4倍速、CD-ROM読み出し24倍速という薄型のコンボドライブを搭載しており、データのバックアップや音楽CDの作成、DVD-Videoの再生など、多方面に活用することが可能だ。ディスプレイは最大1,400×1,050ドットという高い解像度を持った、15型FLサイドライト付きTFT液晶パネルを採用している。その表示は、非常に明るく鮮やかなものであり、動作再生や、画像編集などで威力を発揮する。



本機右側面(上)には、本機のウリとも言えるコンボドライブ、左側面(下)には2基のPCカードスロットと3.5インチFDDが内蔵されている
 また本体に内蔵されたスピーカーは、単に左右二つのユニットだけではなく、本体前面にサブウーファーも備えられており、ノートPCの内蔵スピーカーとは思えない低音を持った迫力ある音楽再生が可能となっている。これに加えて、サウンドのプロパティで「3Dサウンド」を指定すると、サラウンドサウンドを体感することもできる。より高音質な再生を楽しみたいのであれば、本体右側面に装備されているS/P DIF OUTを介してAVアンプなどに接続することで、本格的な5.1chの立体サウンド環境を実現することが可能だ。

空きメモリスロットも用意されているので、最大384MBにメインメモリを増設することも可能
 本体サイズは、画面を閉じた状態で幅328mm、奥行277mm、厚さ40.7~44.7mmと、A4サイズより一回り大きなもので、重量も3.5kgと、常時携帯して持ち歩くことは難しいが、高解像度のディスプレイとPentium III 850MHzの性能を兼ね備えたハイスペックマシンを移動させることができるメリットは大きい。

 キーボードはデスクトップPC並みの余裕ある大きさで、ストロークも十分に確保されており、タイピングは行ないやすい。ポインティングデバイスには、定評あるスティックタイプの「アキュポイントII」が採用されているが、卓上での操作がより行ないやすいように、スクロールボタン付きのUSBマウスが添付されている点もうれしいところだ。

本体背面部には、USBやIEEE1394、LAN、モデムなど多彩なインターフェースを備える
 プリインストールされているソフトも多彩で、ビジネスアプリケーションパック「Office 2000 Personal」、ハガキ作成ソフト「筆ぐるめ Ver.8」をはじめとした定番ソフトが豊富にインストールされているだけでなく、DVキャプチャソフト「Ulead Video Studio4 DV」、ソフトウェアDVDプレイヤー「MediaMatics DVD player」など、ハードウェアの性能を引き出すアプリケーションも標準インストールされている。

 このほか、PCに不慣れなユーザーでも、購入してきたA1/X85PMCをセットアップできるように「すいすいセットアップビデオ」が付属するなど、初心者への配慮もなされている。高い基本スペック、多くの機能、使い勝手のよさと、三拍子揃った本機は、ユーザーを選ばない、万能ノートPCと言えそうだ。


  • 製品名:DynaBook A1/X85PMC
  • 標準価格:オープン(実売370,000円前後)
  • メーカー:株式会社東芝
  • 問い合わせ先:0570-00-3100
  • URL:http://www.toshiba.co.jp/
  • CPU:モバイルPentium III 850MHz
  • チップセット:440BX
  • メモリ(最大):128MB SDRAM(384MB)
  • HDD:20GB
  • FDD:3モード
  • DVD-ROM・CD-R/RWコンボドライブ:DVD読み出し最大8倍速、書き込み最大8倍速、書き換え最大4倍速、CD-ROM読み出し最大24倍速
  • ビデオチップ:S3 Savage IX
  • ビデオメモリ:8MB
  • ディスプレイ:15型FLサイドライト付きTFT液晶
  • 最大解像度:1,400×1,050ドット/65,536色
  • サウンドチップ:AC '97 CODEC
  • モデム:56kbps(V.90、K56flex対応)
  • キーボード:90キー
  • 拡張スロット(空き):PCMCIA TypeII×2(TypeIII×1、CardBus対応、空き×1)
  • インターフェース:USB×2、i.LINK(S400、4ピン)×1、パラレル(Dsub 25ピン)×1、ディスプレイ(Dsub 15ピン)×1、VIDEO OUT×1、マイク×1、ヘッドホン×1、S/P DIF OUT(光ミニ)×1、モデム(RJ-11)×1、10BASE-T/100BASE-TX(RJ-45)×1
  • 電源:リチウムイオンバッテリおよびAC電源
  • バッテリ駆動時間:約2時間
  • 本体サイズ(W×D×H):328×277×40.7(最薄部)、44.7(最厚部)mm
  • 重量:約3.5kg
  • OS:Windows Me
  • 付属ソフト:Office 2000 Personalなど

    ■写真撮影
    若林直樹(STUDIO海童)

    □東芝のホームページ
    http://www.toshiba.co.jp/
    □製品情報
    http://www2.toshiba.co.jp/pc/catalog/dynabook/010125a1/db_new.htm
    □関連記事
    【1月25日】東芝、CD-RW/DVD-ROMコンボドライブを搭載したDynaBook
    http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/20010125/toshiba.htm


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    ウォッチ編集部内PC Watch担当 pc-watch-info@impress.co.jp

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