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NEW PRODUCTS TESTREPORT |
NEC | ||
AtermWL50T&WL11C ワイヤレスLANセット | ||
初心者でも導入しやすい無線LAN対応ISDNルーターセット | ||
TEXT:法林岳之 Takayuki Hourin |
Aterm WL50Tは本体前面に液晶ディスプレイを持たず、シンプルなLEDにより状態を知らせる |
無線LANやISDNルーターは非常に便利な製品である半面、ビギナーにはセットアップが難しかったり、設定を間違えてトラブルになったりといったケースも多く見られる。本製品では、こうしたユーザーのニーズに配慮し、可能な限り簡単かつ確実にISDNルーターと無線LANのセットアップができるようにしているのが特長だ。
AtermWL11CはIEEE802.11bに対応した標準的な無線LANクライアント。主にノートPCや省スペースデスクトップPC向けと言える |
Aterm WARPSTARサテライトマネージャ。無線回線の状況を確かめることができる |
無線LAN部分は業界標準規格とも言えるIEEE802.11bに準拠し、ESS IDやWEPによるセキュリティ機能、MACアドレスによるクライアントPCを制限する機能などを搭載する。なお、無線コントローラはLucent Tecnologies製を採用する。クライアントPCに接続する無線LANアダプタは、WL11Cのほか、USBポート接続タイプの「AtermWL11U」がラインナップされており、それぞれとWL50T、もしくはWL50TからISDN TAの機能を省いたアドオンモデル「Aterm WL30A」とのセットモデルが用意される。
ISDNルーターや無線LANシステムと言えば、Webブラウザからの設定が定番だが、Aterm WARPSTARではISDN TAのAtermシリーズでおなじみの「らくらくアシスタント」を利用する。ユーティリティをインストールし、ウィザードに従って情報を入力すれば、無線LAN環境もISDNルーターの環境も整う。ポイントとなるのは無線LANアダプタを初めてアクセスポイントに認識させるときに、アクセスポイントの電源を直前に投入することくらいだ。
インターネット接続の設定も複数を作成でき、クライアントPCにインストールされた「WARPSTARダイヤルアップマネージャ」で接続や切断、接続プロバイダの変更などができる。無線LANの電波状態も「WARPSTARサテライトマネージャ」で確認が可能だ。標準では不正発信を防ぐため、WARPSTARダイヤルアップマネージャから操作して接続するが、設定を変更すれば、自動接続に切り換えることも可能だ。
既存の無線LANシステムや無線LAN対応ISDNルーターとは趣が異なるが、IPアドレスやESS-IDといったものをまったく意識せずに使えるという点は秀逸だ。初めて無線LAN対応ISDNルーターを導入するユーザーにオススメしたい製品である。
■写真撮影
若林直樹(STUDIO海童)
□NECのホームページ
http://www.nec.co.jp/
□製品情報
http://aterm.cplaza.ne.jp/product/warpstar/
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【2000年10月13日】NEC、11Mbps無線LAN対応のAtermなど
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/20001013/nec.htm