NEW PRODUCTS TESTREPORT

	松下電器産業
	KXL-RW21AN
	6倍速書き込みに対応したスリムなCD-R/RWドライブ
	TEXT：館 貴之　Takayuki Tate

インターフェースはUSB。ただし、バスパワード動作には対応していない

　PCとの接続インターフェースはUSBを採用し、書き込み6倍速、書き換え4倍速、読み出し6倍速で動作する。書き込み速度が4倍速であった従来機KXL-RW20ANに対し1.5倍の高速化が図られたわけだが、6倍速で書き込むことができるのはISO9660フォーマットのみだ。対応OSはWindows Me/98/2000で、CD-RライティングソフトとしてB's Recorder GOLD、パケットライティングソフトとしてB's CLiPが付属している。

　メディアのローディングはトレイ式のため、ドライブ本体は幅138mm、奥行き176mm、高さ21mmというスリムな形状だ。デザインもシルバーとブルーのツートンカラーでスッキリとまとまっているため、デザインに優れる薄型ノートPCなどとともに使用しても違和感はないだろう。

　ドライブ本体にはUSB、電源、ライン出力の三つの端子があり、出先で音楽CDを使用したプレゼンテーションなどにも使用可能だ。しかし、ヘッドホン端子やボリュームは用意されていないため、このドライブに直接ヘッドホンを接続して音楽CDを聞くといった使用法にはあまり向いていない。どちらかと言えば、不用意に多機能化せず、ポータブルCD-R/RWドライブとしての用途に絞り込んだ設計と言え、好感が持てる。

　最近は業務用のデータのサイズも大きくなっているので、CD-R/RWドライブを使えるとデータの交換に便利なケースが増えつつある。ドライブの薄さや、ケーブル類のシンプルさといった携帯性を考慮すると、出先でCD-ROMやCD-R/RWを利用する機会が多いモバイルユーザーに向いている製品と言える。