|
NEW PRODUCTS TESTREPORT |
アンテナハウス | ||
自在眼5 | ||
200種類以上の形式に対応したマルチファイルビューア | ||
TEXT:松原 修 Osamu Matsubara |
自在眼5で、マイドキュメントのフォルダを開いたところ。エクスプローラと同じ感覚でファイルを操作できるため、違和感なく扱えるだろう |
ユーザーがメール、インターネット、社内LAN、FDやMO、CD-Rなどのリムーバルメディアなどを経路として、未知のファイルを入手した際、その内容を確かめる必要があることは多いだろう。自在眼5はこういった場面でもっとも役立ち、実に200種類以上のファイルの内容を表示することができる。たとえば画像(BMP、JPEG、TIFFなど)やマルチメディアデータ(WAV、MOV、MPEG、WMA、WMVなど)、ワープロソフト(Word、一太郎形式など)、ワープロ専用機(OASYS、RUPO形式など)や表計算(Lotus 1-2-3、Excel形式など)、データベース(Access、桐形式など)、プレゼンテーション(Power Point形式など)といった各種アプリケーションのデータファイル、さらに圧縮データ(LZH、ZIP、TARなど)や符号化データ(BinHex、UUencodeなど)という具合だ。こういった状況のため、主要なデータ形式には対応していると言ってもよいほどの充実ぶりである。
新しく全画面表示がサポートされた。右クリックメニューを利用することで、印刷やズームといった操作を行なうことが可能になる |
編集が終わったファイルは圧縮して保存、あるいは符号化してどこかにメールで送ることも多いだろう。この作業も自在眼5にまかせることができる。ファイルメニューの「別名保存」を選ぶと、ファイル名を変更するだけでなく、ファイルの種類、圧縮形式、符号化を同時に指定することができる。ちなみに、ここで指定した設定は次回以降も記憶されているため、複数のファイルを同じ条件で処理したい場合に重宝するだろう。
次に今回のバージョンからの新機能を見てみよう。まず、いくつかの新しいファイル形式に対応している。Lotus 1-2-3 2000、Microsoft Works 2000、FileMaker、クラリスワークス4の表計算およびデータベースデータと、年々バージョンアップされている各アプリケーションを確実にサポートしていることが分かる。Word 2000やExcel 2000、一太郎10などには従来から対応済みだ。
インストール後は、エクスプローラの右クリックメニューにも自在眼5が追加される |
そのほか、ワープロファイルの背景色、背景画像の表示も可能になるなど、従来から対応しているファイル形式に対しても、さらに表示精度が上がるように改善されている点も評価したい。目立たない部分にも手を抜かないアンテナハウスの姿勢が感じられる部分だ。
従来は、ファイルの内容一つを確認するためにも、形式ごとにユーザーが専用のソフトを用意して、それらを使い分ける必要があった。しかし自在眼5ならば1本で確認、変換、保存までこなしてしまう。ビジネス用途からWebブラウズの手助けまで、さまざまな環境で活用できるツールだ。
□アンテナハウスのホームページ
http://www.antenna.co.jp/
□製品情報
http://www.antenna.co.jp/Jan5/Jan5top.htm