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NEW PRODUCTS TESTREPORT |
エプソンダイレクト | |
Endeavor Pro-720L | |
Athlon 1.2GHzも選択可能なBTOデスクトップPC | |
TEXT:水島伸行 Nobuyuki Mizushima |
ケースは従来のPro-700Lと同一で、シンプルなデザインにまとまっている |
今回の720Lは筐体こそ700Lと同一のものを使用しているが、マザーボードが700LではチップセットにApollo KX133を搭載したASUSTeK K7V-Tであったのに対して、720LではApollo KT133を搭載したA7Vを採用している。これに伴い、対応するCPUタイプもSlotAからSocketAへと変わったことで、Duron 700/800MHzからAthlon 900MHz、1.0/1.2GHzまで幅広く選択することが可能となり、インターネット専用のエントリクラスマシンから、コンシューマ向けとしては最速レベルのマシンまで多様な構成を構築できる。
メインメモリに関しては、3本のDIMMスロットを備え、PC133対応SDRAMを最大768MBまで搭載可能となっている。また、拡張スロットはAGPを1本、PCIを5本持っており、ミドルタワーのマシンとしては標準的な仕様と言える。
ビデオカードの選択肢はMatroxのMillennium G200LE(ビデオメモリ8MB)およびMillennium G450(同16MB、Dual Head版)、カノープスのSPECTRA 8400(同32MB)の三種類だ。2D、3D性能ともに後者になるほど高速になるわけだが、メールやWebブラウジングといった比較的軽い2D処理に限った利用であればもっとも安価なG200LEでも十分な速度を得ることができる。また、フォトレタッチやDTPなど、重めの2D処理をこなしたい場合には後者二つのどちらかを、さらに、3Dゲームも楽しみたい場合にはSPECTRA 8400を選択すればよいだろう。
ドライブベイは、外部5インチベイが三つ、外部3.5インチベイと内部3.5インチベイが二つずつと、比較的多め |
そのほかのオプションとしては、Sound Blaster Live! Valueをはじめとするサウンドカードや、3Comの3C905C-TXを搭載した10BASE-T/100BASE-TX対応LANカード、IEEE1394インターフェースカード、Office 2000 Personalのバンドルなどを選択可能で、特殊な用途向けでなければ、ほとんどの需要に応えることができるだろう。
実際に試用した構成は、Athlon 1GHz、メインメモリ128MB、HDD容量30.0GB、SPECTRA 8400、Windows Meというものだったが、パフォーマンス面で不満を覚える場面はなかった。CPU、ビデオカード、HDDともに余裕あるスペックのため、アプリケーションの起動も高速で、Webブラウザの画面をスクロールさせた際にもたつきを感じることも少ない。
性能やパーツ構成は非常に充実しているPro-720Lだが、従来どおりの高いコストパフォーマンスも実現されている。Duron 700MHz、メインメモリ64MB、HDD容量10.2GB、Millennium G200LE、48倍速CD-ROM、Windows Meプリインストールといった最小構成時には、82,500円、CPUをAthlon 1.0GHzに変更しても112,500円と、高い性能を手軽に入手可能だ。
Athlon、Duronの性能を、柔軟なパーツ構成とともに使用可能な本機はパーソナルユースからビジネス用途まで幅広く対応できる。空きベイや、空きスロットには比較的余裕があるため、拡張を前提としたベースモデルとしての利用にもオススメしたい1台である。
*11月30日現在、Athlon 1.2GHzは納期未定のため受注を行なっていない。
■写真撮影
若林直樹(STUDIO海童)
□エプソンダイレクトのホームページ
http://www.epsondirect.co.jp/
□製品情報
http://www.epsondirect.co.jp/pro-720l/index.htm
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