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新潟キヤノテック ACDSee v3.1日本語版 超高速表示が魅力の画像ビューアに
TEXT:鹿山雅史 Masashi Kayama |
ブラウザウィンドウでは高速なプレビュー表示が行なえるほか、ファイルの削除やコピーなどのファイル操作も可能となっており、使い勝手はよい |
ACDSeeは標準でBMP、GIF、JPEG、TIFF、PNGのほか、PhotoshopのPSD、Paint Shop ProのPSP、FlashPix、WMFなど、30を超える画像フォーマットをサポートしている。さらに、フリーソフトの画像ビューアとして有名なSusieのプラグインにも対応しており、さらなる対応フォーマットの追加ができる。また、AVI、MPEG、MOV、MP3、WAV、MIDIといった動画や音声ファイルの再生にも対応している。
ACDSeeはブラウザウィンドウとビューウィンドウから成り立ち、それぞれが独立している。ブラウザウィンドウはエクスプローラライクな作りで、ファイルのブラウジングおよび各種の画像処理を行なう。ウィンドウ内にはフォルダツリー、ファイルウィンドウのほか、プレビューウィンドウ、ファイル情報ウィンドウ、IEのお気に入りと同等な機能を提供するショートカットウィンドウが並んでいる。ファイルウィンドウを除いたすべてのウィンドウはドラッグ&ドロップで自由に配置の変更、表示・非表示の切り換えができ、ウィンドウのレイアウトは名前を付けていくつでも保存しておける。
Susieのプラグインに対応することにより、飛躍的に多くのフォーマットに対応することが可能となった。マイナーなフォーマットや新しいフォーマットにも対応しやすい |
また、画像を選択してフォーマットをBMPやJPEG、TIFF、PNGへ一括変換したり、バラバラのファイル名を連番にリネーム、サムネイル付きのHTMLによる一覧を作成したりする機能もある。TWAIN機器からの入力もでき、スキャナやデジカメからの画像をダイレクトに保存することも可能だ。画像の補正機能も加わり、拡大・縮小、回転・反転、カラーモードの変更、レベル調整、各種のフィルタや効果をかけることが可能と、ちょっとしたレタッチソフト並みの処理ができる。
追加された画像補正機能の一つ、エンボス効果。プレビュー付きの本格的なものだ |
キーボードやマウスでのショートカットも実にうまく配置されており、とくにテンキー部分に集約されたコントロールは強力だ。フォルダ内の最初のイメージへジャンプが[7]、最後が[1]、前のイメージの表示が[9]、次が[3]、拡大・縮小は[+]、[-]、最大表示が[*]、標準サイズが[/]、上下左右へのスクロールは[8]、[2]、[4]、[6]、そして[Enter]でブラウズモードへの移行だ。
ACDSeeの魅力は何と言ってもその超高速表示と、考え抜かれた操作性ある。ほとんどのファイルは瞬間的に表示され、スクロールも非常にスムーズだ。複数の画像ファイルをどんどん見ていく場合には、これ以上のソフトはないと言ってもよいだろう。お気に入りの画像をいつでも楽しみたいという方は一度使ってみてほしいソフトだ。
■写真撮影
若林直樹(STUDIO海童)
□新潟キヤノテックのホームページ
http://www.acdjapan.com/