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ランドポート Disc Juggler PRO 高速読み出し可能なCDも作成できる
TEXT:正木堅児 Kenji Masaki |
上段のウィンドウから、書き込みたいファイルを中段のウィンドウにドラッグ&ドロップする。ツリー表示のため、書き込まれるCDのセッション情報は分かりやすい |
マスタリング機能はこれまでのJugglerにはなかった、HDD上の任意のファイルをCD-R/RWに書き込む機能である。書き込むファイルの指定は、「エクスプローラ」と呼ばれるメニューで行ない、上段に位置する、文字どおりエクスプローラ風のウィンドウから下段に位置するCDのレイアウトが表示されているウィンドウへ、ファイルをドラッグ&ドロップするというものだ。この際、通常のデータファイルであればCD-XAセッション、WAVやMP3ファイルであればCD-DAセッションというように、ドロップしたファイルの種類に合わせてCD上のセッションが自動的に作成される。CDのクローズや書き込み速度などの詳細設定は別の「CDレコーディング」というメニューが設けられており、必要であれば書き込み前にこちらで設定しておく。実際のところ、「エクスプローラ」の使い勝手は悪くないのだが、ちょっとした設定変更でも「CDレコーディング」を呼び出さなければならない点はややめんどうに感じるかもしれない。
起動時に行ないたい作業を指定すれば、それに応じた機能が呼び出されるため、とても重宝する |
対応ドライブが必要となるが、通常はユーザーがデータを書き込めないディスク最外周部を使って、規定容量以上の書き込みを実現する「オーバーバーン」にも対応している。使用するメディアやドライブにより上限は異なるが、本ソフトでは時間にして、標準設定では80分、最大100分までの書き込みが可能となる。CDイメージを作成してみたが、少しだけ容量が足りない場合などに役立つ機能だ。
Burn-Proofへの対応をはじめ、非常に細かな設定を持つ本製品だけに、独自の機能も数多く持つ |
デュプリケート機能もユーザーの声をもとにより高性能化されている。もちろん法的に許される範囲でだが、さまざまなフォーマットのCDが作成可能となった現在、確実なデュプリケートを行ないたい場合は本製品が威力を発揮するだろう。
そのほか、特徴的な点としては、Appleエクステンション機能により、Windows 2000/NT Serverで使用できるMacintoshボリュームの内容を、データフォーク・リソースフォークともに書き込むことも可能となっている。しかも、作成されるCDはMac、Windowsともに読み出し可能なハイブリッド形式だ。
CDクローズなどのほか、CAV形式への最適化の設定も、CDレコーダーウィンドウで行なう |
■写真撮影
若林直樹(STUDIO海童)
□ランドポートのホームページ
http://www.landport.co.jp/
□製品情報
http://www.landport.co.jp/DJPRO/index.html
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【8月22日】ランドポート、2台のCD-Rで同時に焼けるライティングソフト「Disc Juggler Pro」
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/20000822/landport.htm