会場:幕張メッセ(ホール1~11号館)
当日入場料:一般 1,000円
学生 500円
情報通信関連の展示会「COM JAPAN」と電子部品などを扱う「エレクトロニクスショー」を統合し、一躍、大型展示会となった「CEATEC JAPAN 2000」が3日から幕張メッセ全館を使い開催されている。開催2日目となった4日も終日多くの人が訪れた。特に注目を集めていたのは1ホールに集められたNTT関連ブース、J-PHONEブース、そしてスタートしたばかりのKDDIだ。人口密集度は産業スペースの約2倍。だが、さらにその上をゆく混雑度だったのが、AV関連の展示を集めた9~11ホールの「暮らしステージ」だ。
NTTなどキャリア大手がひしめく「ビジネスステージ」は携帯電話関連の展示が多数を占め、「暮らしステージ」ではDVD関連の展示が目立つ。
「産業スペース」は専門的な内容が多いためほかのステージに比べ来場者が少ないのも仕方ないだろう。また、ほかのステージに比べアジア諸国から来場した専門家も多く、多国言語が飛び交う面白さもあった。
暮らしステージに関してはすでにAV機器編やPC編でお届けした。また、携帯関連については「ケータイWatch」をご参照願いたい。ここでは産業スペースで注目を集めていたトレンドを中心にお届けする。
■ NECブースでUSB2.0 HUBコントローラをデモンストレーション
広い展示会場の中では最新の技術が数多く展示されているが、その中でも注目の一つと思われる「USB2.0」に関しては会場内でほとんど見かけることはない。と言うより展示されているのは、産業ステージの7ホールにあるNECブースだけと思われる。
同ブースでは、USB2.0 HUBコントローラ「μPD720110」のデモを行なっている。Creative製の12倍速DVD-ROMドライブを接続したUSB2.0 IDE Bridge Developer's BoardとHUBコントローラをUSB2.0で接続。そのHUBにはUSB1.0のPanasonic製スピーカーも接続し、CD-ROMに収録された映像をディスプレイに表示しながらスピーカーから流していた。1.0と2.0が混在しても問題がない点を強調したデモだという。
同社によれば、「現在、USBのトータルソリューションの一環として開発しているものを展示した。このようなコントローラを開発できるのは現時点ではNECしかない。現在ソフトのデバッグ中で、2001年の1月から2月に出荷する予定」としている。
産業ステージにあるNECブース内で展示されたUSB2.0 HUBコントローラ |
■スポットライトを浴びた“Bluetooth”
産業ステージから暮らしステージまで、会場のどこにいっても「夢のソリューション」として展示されているのがBluetoothだ。携帯と繋がるという点がキーポイントかもしれないが、セットで紹介されることが多い。
3ホールと9ホールを結ぶ通路にもなっている幕張イベントホールでは、主催者コーナーとしてBluetoothの特別コーナーが設けられており、移動の合間に立ち止まって講演などに耳を傾ける人も多かった。携帯の爆発的な普及がなければ、これほど多くの機器に採用されることはなかったかもしれないが、今回の展示会を観るとBluetoothもすっかり“当たり前のもの”と感じるところまで来たようだ。
■数え切れないほどの新製品が展示されていた液晶ディスプレイ
産業ステージで最も多く展示されていたものは液晶ディスプレイだ。出展されていたほぼ全ての製品に“新製品”や“参考出展”といった札が貼られている。出展されているものも、携帯電話用だけでなくPDAやノートPCはもちろんTV用まで全てそろっている。PDPも展示されているが、数では液晶の方が圧倒している (用途が違うので、一概には言えないが) 。
画質はどれもすばらしく、どのメーカーのものもすでに一定レベルはクリアしているように感じた。
日立 | シャープ | |
Panasonic | 三洋 |
(2000年10月4日)
[Reported by funatsu@impress.co.jp]