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キヤノン販売 BJ M40 出張にも携帯可能な
TEXT:薮田 織也 Oliya Yabuta |
サイズは2年前に発売された従来機種BJ 50vとほぼ同じだが、A4変形の本誌と比較してみると非常にコンパクトなことが分かるだろう |
コンパクトとは言え、M40のサイズは従来機種の50vと幅、奥行が同じで、高さが1mmだけサイズアップしている。また、使用バッテリも50vとまったく同じものだ。だがこれは、プリンタという機器の性格上、用紙幅の限度を超えてサイズダウンできないためで、それだけ50vの完成度が高かったとも言える。当然、50vとほぼ同じサイズの本機も標準的なアタッシュケースにノートPCと一緒に入るわけだし、720dpiカラープリントもできることを考えれば十分にコンパクトと言える。
本体右側面にUSB端子と赤外線ポートが存在する |
本機のプロパティからは、印字結果に写真のようなスタンプ風の処理を施す設定も可能だ |
次に挙げられるのは、赤外線通信インターフェースのバージョンがIrDA 1.0から1.1になったことだ。これにより、PCと本機をケーブルで接続しなくとも、赤外線を使った4Mbpsの通信速度で印刷できる。USBの12Mbpsには劣るものの、IrDA 1.0の115.2kbpsに比べれば格段に高速と言える。さらに、IrDA以外の赤外線通信インターフェースとして、IrTran-PやASK方式もサポートされている。このため、デジタルカメラやザウルスから直接印刷することもできるわけだ。
モバイルプリンタといえども、フォトカラー印刷をはじめとしたさまざまな印刷法が使用できる |
以上3点がM40の新機能だ。そのほかの印字品質などは50vと変わらないので、M40はある意味50vのマイナーチェンジ製品とも考えられる。50vが98年5月の発売だったことを考慮すると、進化の速いイメージングデバイスにあって、性能向上の幅が狭く、59,800円という価格が高く感じられる部分もある。しかし、はやりのデジタルカメラとの連係や、フォトカラー印刷にも対応したことで新たなユーザーにもアピールする実力も備えている。競合機種もほとんど存在しないだけに、本機に魅力を感じるユーザーも多いはずだ。
■写真撮影
若林直樹(STUDIO海童)
□キヤノン販売のホームページ
http://www.canon-sales.co.jp/
□製品情報
http://www.canon-sales.co.jp/Product/BJ/m70.html
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http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/20000519/canon2.htm