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東芝 DynaBook DB47K/4RA K6-2+ 475MHzとCD-R/RWドライブを搭載した
TEXT:水島伸行 Nobuyuki Mizushima |
キーボードは従来機と同じタイプ。アキュポイントが装備されていない点は残念だ |
本体背面にはUSBやシリアル、パラレルポートが配置され、拡張性もまずまず |
DBシリーズの基本的な外観はPXシリーズを踏襲しているが、液晶パネルの枠がシルバーからグレーに変更され、やや落ち着いたイメージとなっている。また、外枠が目立たないため、液晶が大きく、しかも明るく感じるという効果もある。内部構造における最大の変更点は、PXのモバイルAMD-K6-2-P 450MHzからモバイルAMD-K6-2+ 475MHzへと変更されている点だ。このK6-2+は0.18ミクロンプロセスで製造され、従来のK6-2に128KBの2次キャッシュを統合したものだが、このキャッシュはコアと同クロックで動作するため、FSBクロックと同期動作していたK6-2用の外部キャッシュの約5倍もの速度で動作する。このため、多くの場合は外部2次キャッシュを512KB~2MB積んだ従来のK6-2システムよりもK6-2+を搭載したシステムのほうが高速となる。さらにIntelのSpeedStepテクノロジに相当するPowerNow!と呼ばれる省電力機能を持ち、バッテリ駆動時に低電圧、低クロック動作モードに移行することで消費電力を低減している。チップセットはDBシリーズ共通でALiのAladdinVが採用されており、64MBのPC100対応SDRAMがこれに接続されている。
4RA固有の特徴としては、書き込み、書き換え4倍速に対応したCD-R/RWドライブが搭載されていることが挙げられる。ライティングソフトとしてEasyCD Creator 4 スタンダード版がバンドルされているので、買ってきてすぐにCD-R/RWドライブの機能を使うことも可能だ。
背面のフタとアクティブヒートシンクを取り外すとK6-2+とAladdinVを見ることができる |
キーボードは90キーで、キーピッチ19mm、キーストローク3mmと従来と同じ余裕のあるサイズとなっているのでタッチタイプも問題なく行なうことが可能だ。ポインティングデバイスにはトラックパッドが採用されているが、その配置はホームポジションの手前にセンターが位置しており、左手でも右手でも難なく使用できる。ただ、2140で採用されていたアキュポイントは搭載されていない。このアキュポイントのために東芝製ノートPCを買うというユーザーも少なからず存在するので、DELLのInspironのように2種類のポインティングデバイスを併存させるなどして、より多くのユーザーが納得する仕様にしてほしかったところだ。
バンドルされるソフトウェアは多数に上るが、4RAではオフィススイートとして「Microsoft Office 2000」が付属するため、ビジネスでの利用にも問題はないだろう。ほかにはホームページ作成ソフト「Adobe PageMill 3.0」、地図ソフト「プロアトラス2000」、メーラー「PostPet Ver 2.0jp」、ハガキ作成ソフト「筆ぐるめ Ver.7」など、さまざまなジャンルのソフトが付属する。
CPUパワーが向上したことで、より汎用性の高まったDB47K/4RAだが、バラエティに富んだバンドルソフトの数々を活かして、家用の省スペースデスクトップ機としての使用に適している。CD-R/RWドライブによってクリエイティブな作業にも使用でき、処理能力、操作性、バンドルソフトの質など、さまざまな面で満足のゆく1台だ。
■写真撮影
若林直樹(STUDIO海童)
□東芝のホームページ
http://www.toshiba.co.jp/
□製品情報
http://www2.toshiba.co.jp/pc/catalog/dynabook/db47_45/index_j.htm
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