大山俊道新社長(写真左)と大川功取締役会長(写真右) |
大山氏は'71年に日本IBMに入社。営業、オープンシステムセンターなどを担当後、'98年から取締役に就任し同時にeビジネス推進を担当。2000年2月17日に退職。今回、日本IBMにおけるeビジネスでの業績を買われた形でISAOの代表取締役社長に就任する。発表会の挨拶で大川氏は「まさに最適な人材を得た」と発言。大山社長も「ずっとビジネス畑でやってきたが、(新しい仕事に)非常にワクワクする」と意気込みを語った。
発表会ではISAOの今後の事業展開についても説明があった。現在、Dreamcastにのみ提供されているネットワーク接続ソフト「ドリームパスポート」だが、7月を目処にパソコンに移植。無料で配布し、パソコンとDreamcastでチャットが楽しめるという。
その後も携帯端末からもネットワークに接続できるようなシステムを構築。ISAOの会員になれば、端末を選ばずにネットワークにアクセスし、コンテンツを楽しめるようにしたいという。また、ユーザーの指向などをデータ化し蓄積。個人の指向に合わせた個人別ポータルの構築を目指すという。ISAO.netの会員は現在63万人で、4月からの増加数を考慮すると100万人へ遠くないうちに到達できるとしている。
Dreamcast版ドリームパスポート3 |
「Dreamcastで通信の楽しさを知ったユーザーの多くはパソコンユーザーに流れてしまう」といった意見も聞かれる中、PC版のドリームパスポートが発表されることでDreamcastの必然性が揺らぐのでは、という質問に対して同社の高倉鉄夫副社長は「Dreamcastにより簡単にネットに接続でき、気軽にネットを楽しめるという点で、むしろ(Dreamcastの)優位性は際だつ」と発言。また、秋からはDreamcast対応ネットワークゲームが多数リリースされることで、優位性はより加速するとしている。
また、先日から一部で流れているセガ・エンタープライゼスの社長交代に関する報道について大川会長は「現在正式に決まっていない段階で、26日の取締役会で決定したあと、そういった人事も発表したい。これ以上はコメントできない」としているが、挨拶の中では「本業のほうが忙しいため(ISAOは大山氏に)社長をお願いする」とコメントしていた。
□ISAOのホームページ
http://www.isao.co.jp/
□ニュースリリース
http://www.isao.co.jp/release/2000_0523.html
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http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/20000217/isao.htm
(2000年5月23日)
[Reported by funatsu@impress.co.jp]