ビジュアルメモリを使ったMP3プレーヤー予想図 |
---|
2月17日 発表
Dreamcastに関するネットワークの開発、およびコンテンツやサービスの提供を行なう株式会社ISAOは、Dreamcastに関する事業展開の説明会を開催した。
ISAOは'99年10月にセガ・エンタープライゼスからオンラインサービスに関する業務の移管を受けて発足し、12月にはDreamcast用3D対戦シューティング「電脳戦機バーチャロン オラトリオ・タングラム」にも採用された、毎秒60フレームの同期通信を実現したネットワーク・ゲーム・サーバー・システムを構築したことで注目を集めていた。
今回、セガのインターネット接続ソフト、ドリームパスポートの最新版「ドリームパスポート3」の機能説明を始め、音楽配信に関しても若干触れられた。ドリームパスポート3は3月頃から会員に配布されるほか、小売店などの店頭でも無料配布される。これを受けて、対応する新サービスも4月中にサービスインする予定だという。
もっとも注目されるのはネットワークに接続すると、接続している友人を自動的に捜し、すぐにチャットなどを楽しめる「Ch@b Talk」というサービス。パソコンでいう“ICQ”や“インスタントメッセンジャー”と似たような機能となる。抽出ボタンを押すことで、自分の好みの人だけに絞り込むこともできる(たとえば女性同士でチャットしたい場合など)。後々は、Dreamcastの電源を投入するだけでネットワークに接続し、友人達と動画や音声を含めたチャットが行なえるようなシステムの構築を目指すという。
このほかのネットワークサービスとしては音楽配信を行なうことを考えているという。配信された音楽はMP3再生機能を持ったビジュアルメモリにダウンロードされ、単体でも音楽を楽しめるようにする計画だという。年内に発売できるよう現在開発中だという。Dreamcastがカラオケマシンに利用できるようなシステムも同時に開発されている。
また、すでにCATVやADSLに関するDreamcastの対応は開発済みで、テストを行なうだけだという。これからは、光ファイバーに関するテストを行なっていくという。
発表会の最後に質疑応答が行なわれたがその席上で、Dreamcast本体に関する動向についても幾分明らかになった。まず、CATVのインターネットへの接続はこれまでから説明されていたとおり、アタッチメント方式となっているモデムを取り外し、CATVモデムを取り付ける形となる。またISDNへの接続だが、CATVモデム同様にTAを取り付ける方式のほか、Dreamcastの背面にあるシリアル拡張ポートと市販されているTAを接続するケーブルを販売する計画もあるという。この方法もすでに実験が完了しており、近々発表できるという。
最後にDVDへの展開に関する質問には「時代の流れなのでそれなりに考えてはいる。もちろん開発は行なっているが、セガの機密事項にも触れるので販売に関しては未定」としている。
ドリームパスポート3でもっとも注目される機能の1つ「Ch@b Talk」 | Ch@b Talkのロゴ。ちゃぶ台をイメージしている | ISAOとCSKグループのネットワーク展開の構想を語る大川功取締役社長 |
□ISAOのホームページ
http://www.isao.co.jp/
□ニュースリリース
http://www.isao.co.jp/release/2000_0217.html
□関連記事
【2月16日】セガ、Dreamcastでテレビ電話を実現。デジタルビデオ&カメラ「Dreameye」6月発売
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/20000216/sega.htm
(2000年2月17日)
[Reported by funatsu@impress.co.jp]