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キヤノン、BJ F850用自動ガンマ補正機能搭載ドライバを公開

5月19日公開



 キヤノン販売株式会社は19日、インクジェットプリンタ「BJ F850」用の自動ガンマ補正機能を搭載したドライバを公開した。同社のWebサイトから、無償でダウンロードできる。

 新開発された自動ガンマ補正機能は、画像データの濃度(ヒストグラム)を自動的に解析し、個々の画像で最適な濃度になるよう補正をかけて出力する機能。データの種類を自動的に判別し、グラフなど色を均一にしたい場合は既定ガンマ値のまま、写真データなどでは各部分がそれぞれ最適な濃度になるよう補正をかけて、自然な仕上がりを実現するとしている。また、1ページに複数の写真データがレイアウトされている場合にも、1点ごとに解析し、それぞれの画像に最適な補正が行なわれる。

 従来から同社のドライバでは、ユーザーがガンマ値(印刷濃度)の調節を行なうことができた。しかし、現在一般的に好まれる色味が濃い出力を得るために、ガンマ値を単純に上げただけでは、暗部がつぶれてしまうという問題がある。そのため、同社ではデフォルトガンマ値を1.4と設定。結果として全体的に白っぽいプリントアウト画像になっていた。

 今回、自動ガンマ補正機能を搭載したことにより、部分的な補正を自動的に行なうことが可能になり、規定ガンマ値を1.8に設定。暗部がつぶれることもなく、色味の濃い画像が得られるようになったという。

 なお、自動ガンマ補正機能を搭載するドライバはWindows 98/95版 Version 6.4以降、Windows NT 4.0版 Version 4.2以降、Windows 2000版 Version 1.2以降、Macintosh版 Version 3.6以降となる。

■■印刷画像比較■■
【γ=1.4(従来のデフォルト値)】


【髪毛部分の拡大】
毛髪の暗部もつぶれずに描写されているが、全体的に色味が薄い印象
【γ=1.8】

【髪毛部分の拡大】
γ=1.4の時に比べると、色味が濃くなり全体的に重厚感が増している。しかし、毛髪の部分では、かなり黒くつぶれてしまっている
【自動ガンマ補正ON(γ=1.8)】

【髪毛部分の拡大】
全体的な色味は、γ=1.8の時より若干薄いが、γ=1.4と比べればかなり濃い。

さらに、毛髪の暗部はγ=1.8のようにつぶれておらず、各部で適正な補正がかかっていることがわかる。

□キヤノン販売のホームページ
http://www.canon-sales.co.jp/
□ニュースリリース
http://www.canon-sales.co.jp/pressrelease/2000-05/pr_bjds.html
□ドライバダウンロードページ
http://www.canon-sales.co.jp/drv-upd/bj/index-j.html
□関連記事
【キーワード】ガンマ
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/980909/key45.htm#gamma

(2000年5月19日)

[Reported by furukawa@impress.co.jp]


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ウォッチ編集部内PC Watch担当 pc-watch-info@impress.co.jp