5月16日発表
台湾のマザーボードベンダーASUSTeKは、Intelが5月10日に発表したMTHの不具合に関して、同社の出荷したマザーボードについての対応策を発表した。
Intelによる発表では、MTHを使ったマザーボードでは、高負荷時に、システムが突然リセットしたり、リブート、ハングを引き起こすと報告されている。
ASUSではMTH問題に関連するマザーボードは、P3C2000/CUC-2000/CUC2000-Mと、P3C-E/L/S/LSで、DR2 DIMM Riserカードを組み合わせた場合と、P3C-Dで、DR1 DIMM Riserカードを組み合わせた場合だが、同社でテストを行なった限り、問題の起こるMTH搭載マザーボードも多くは、メモリモジュールと電源が原因で不具合が発生しており、一度起動して動作したマザーボードについては安定して動作するという。
同社では、「11月から多くのMTH搭載マザーボードを発売してきたが、不良率は他製品と比較しても異常な数値ではない」としており、具体的な対応として、「P3C2000/CUC2000/CUC2000-Mおよび、DR1/DR2 DIMM RIserカードの製造、販売を停止する」としており、返金や交換といった措置は行なわない。
一方、ASUSTekの日本正規代理店のユニティでは、ASUSの対応とは別に、返金/同等性能品交換などの対応に応じるとしている。返金/交換に応じるのは同社を経由して販売された、P3C2000とCUC2000で、返金措置のほか、同等性能品(CUBX、P3V4X+S370-133、P3B-F+S370-133)との交換も可能となる。また、DIMM Riserカードについては全て返金となる。
ただし、ショップによる並行輸入品である可能性もあり、具体的な対応は、購入した店舗に相談してほしいとしている。なお、返金は、店頭在庫分については今週中で締め切るが、エンドユーザーに対しては、8月31日まで受け付ける。
・問い合わせ先
jacky@unitycorp.co.jp
□ASUSTekのホームページ(英文)
http://www.asus.com.tw/
□ニュースリリース(英文)
http://www.asus.com.tw/820mth.html
□ユニティのホームページ
(この件に関する情報は現在掲載されていない)
http://www.unitycorp.co.jp/
□関連記事
【5月10日】米Intel、Memory Translator Hub(MTH)の欠陥を確認
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/20000510/intel.htm
(2000年5月16日)
[Reported by usuda@impress.co.jp]