5月11日 発表(現地時間)
米bleemは、Los Angelesで開催されている、ゲーム関連のトレードショウ「E3 2000」会場で、「bleem! for Dreamcast」を発表した。製品の出荷は初夏、価格は19.99米ドルを予定している。同社によれば、PC版の「bleem!」は、今までに、全世界で25万本出荷されている。
「bleem! for Dreamcast」は、Dreamcast上でプレイステーションのソフトがプレイできるというもの。イニシャル出荷時には、400以上のPlayStationソフトをサポート。adventure、sports、RPGs、strategyなどのジャンル別に約100タイトルずつ選び、それぞれに特化した4つのバージョンのbleem!“Paks”として出荷する予定。
同社のDavid Herpolsheimer CEOは、「『bleem! for Dreamcast』は消費者と、プレイしたいゲームとの障壁を破る製品だ。われわれの新製品がPlayStationの市場をさらに拡大するだろう、また、Dreamcastユーザーは次世代のコンソールに切り替えなくても数百の魅力的なタイトルに触れることができるのだ」と述べている。
同社では、PlayStationより1世代新しいDreamcastのハードウェアスペック上の優位を利用して、より高い解像度で、よりきれいな画質を実現できるとしている。Dreamcastは、通常のプレイステーション用ゲームの約2倍の解像度、640×480でレンダリングするため、グラフィックスが改善され、より高いCPUパワーを用いて、フル スクリーンアンチエイリアス、バイリニアフィルタリングなどの画像補正効果も望めるという。
同社CTOのRandy Lindinは、「もし、PlayStationのゲームをそのままの解像度でプレイしたいのであれば、PlayStationを買えばいい。われわれは、Dreamcastのより高いハードウェア性能を用いることで、ゲームタイトルの本当の能力を引き出し、よりよいゲーム体験を提供する」と述べている。
□米Bleemのホームページ(英文)
http://www.bleem.com/
□ニュースリリース(英文)
http://www.bleem.com/about/files/5-11-00/bleempress.PDF(PDF)
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【'99年8月31日】米連邦地裁、プレイステーションエミュレータ「bleem!」販売継続を認める
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/990831/bleem.htm
Bi-Linear Filtering(キーワード)
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/990311/key68.htm#Bi-Linear_Filtering
(2000年5月12日)
[Reported by usuda@impress.co.jp]