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アスキーから独立したエンターブレイン
インターネット関連事業を強化

大川功会長(左)と濱村弘一社長(右)
4月28日発表

 株式会社アスキーから4月1日付で分離独立した「株式会社エンターブレイン」が設立記者会見を行ない、同社代表取締役社長の濱村弘一氏や大川功会長、アスキーの社長を務める鈴木憲一氏が取締役として出席した。

 挨拶を行なった濱村氏は、コンシューマゲーム関連情報を扱う「ファミ通」やパソコンゲーム専門誌「ログイン」といったゲーム専門誌のブランド力を活かしながらさらなる発展を目指す一方、映像コンテンツやインターネット関連事業の拡充を図っていくと語った。新規事業に関して、映像コンツンツは現在、地上波でも放映中の「GameWave」をはじめ、後々の衛星デジタル放送を視野に入れ力を入れていくとしている。インターネット関連事業に関しては3月からスタートした「ファミ通.com」をさらに押しすすめ、後々はデータ配信、映像配信、そして同社のゲームグッズの通信販売なども行なっていきたいとした。
 社名のエンターブレインについては「エンターテイメントに興味を持っている人の“ブレイン”となりたい。また“エンター”はエントランスといった意味も込めてあり、エンターテイメントの入り口といった意味もある」と語った。

パーティ会場には多くの来場者でにぎわっていた
 またCSKグループの会長として挨拶を行なった大川功氏は「アスキーがCSK傘下に入ったときからこの時を待っていた。とはいえ、濱村氏らは編集のプロだが経営者としてはまだ若く、私がバックアップしていきたい」と述べ、「インターネットを軸にグループが一緒になって進んでいく」と、グループ一丸となってインターネット事業に進んでいくことを宣言した。株式市場への上場について鈴木憲一取締役は「早期に実現したい。基本的には2001年3月期決算を目処に考えている。ただし、どこに上場するかは検討中だ」としている。

 発表会後には設立記念パーティが行なわれたが、会場にはセガ・エンタープライゼスの湯川専務、中裕司氏(「サンバ DE アミーゴ」など)、チュンソフトの中村光一氏、アトラスの岡田耕始氏(女神転生シリーズなど)などゲーム関係者が数多く詰めかけていた。

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(2000年4月28日)

[Reported by funatsu@impress.co.jp]


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ウォッチ編集部内PC Watch担当 pc-watch-info@impress.co.jp