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NEW PRODUCTS TESTREPORT |
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日本マイクロテック ImageDECKZipドライブを搭載した
コピー機ライクな
スタンドアロンタイプスキャナ
TEXT:薮田織也 Oliya Yabuta |
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最大読み取りサイズは215.9×297mmとなっており、A4変形の本誌より一回り大きな素材をスキャニングすることが可能である |
日本マイクロテックが3月より販売を開始した新製品「ImageDECK」は、PCと接続することなくスタンドアロンで使用できるという個性的なフラットベッドスキャナだ。一見すると家庭用コピー機と見間違えそうなスキャナ本体には、1.44MBのFDDのほかに、iomega製の100MB対応Zipドライブが搭載されている。つまり、読み取ったイメージデータをそのままリムーバブルメディアに保存するスキャナというわけだ。原稿をセットしてスキャニングする一連の操作もコピー機そのままで、本体前部に配置されたボタンを使って、読み取り解像度やカラーモードなどの各設定を行なう。設定後に「スタート」ボタンを押せば、原稿のスキャニングが始まり、リムーバブルメディアへの書き込みが行なわれるという段取りだ。ただし、PCとのデータのやり取りはFDかZipメディアを使用し、直接PCにデータを取り込むことはできない。出力できるファイル形式はJPEGおよびPCXに対応。パッケージには「Photoshop 5.0J LE」が付属し、スキャンデータをPC上で加工することもできる。
ImageDECKの利点の一つは必ずしもPCの近くにスキャナを設置する必要がないことだ。本機は電源コンセントさえあればどこにでも置けるため、自由度の高いレイアウトが可能になる。また、従来のスキャナと異なり、PCへの負荷が一切ない。デジタルファイリングなどのため、頻繁にスキャニングを行なう必要のあるオフィスなどでは、スキャニング作業のためだけにPCを占有されることがなくなるわけだ。オプションの自動給紙ユニットを使えば、最大10枚までの原稿を一度にセットして自動でスキャニングもできる。また、煩わしいケーブルの接続や設定が必要ないので、初心者ユーザーでもすぐに使い始められる。
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本体の左側がZipドライブ、右側がFDD。中央には電源スイッチが位置する本体の左側がZipドライブ、右側がFDD。中央には電源スイッチが位置する |
本体左側面にはパラレルポートが搭載されており、プリンタを直接接続してスキャンデータをプリントアウトすることができる。印刷部数は任意指定が可能で、この機能を利用すると本機をコピー機として使えるようになる。このプリンタは、本体右側面にある「シェアーポート」とPCのパラレルコネクタを接続することで本機とPCで共有することもできる。ただ内蔵メモリの関係からか、原稿を拡大印刷することはできないし、解像度も低く設定しなければならない。また、本機側の記録メディアに保存されたデータをプリントアウトすることもできない仕様になっている。なお、日本マイクロテックにより動作確認のとれているプリンタは、キヤノンのBJ FシリーズやエプソンのPMシリーズ、HPのDeskJetシリーズなどを中心に100機種以上がマニュアルに記載されている。
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本機の操作はすべてこのパネルから行なう。めんどうな設定がない分、初心者にも理解しやすい操作系だ
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スキャニング性能は最大光学解像度600×600dpi、入力階調36bit、出力階調24bitという標準的なものだ。気になるスピードだが、300dpiの解像度でA4カラー原稿を読み取り、Zipメディアに記録する場合、スタートボタンを押してからメディアを取り出せる状態になるまで約3分15秒を要した。メディアに書き込みながらスキャニングを行なうので当然時間もかかるはずだが、操作全体の手軽さを考慮しても、決して速いとは言い難い。SCSI接続タイプの最新スキャナなら、25秒足らずで終了する作業だ。また、原稿の一部分だけをスキャニングすることや、ドライバを使って任意の色調補正をかけることはできないが、これもスタンドアロン用途に特化し、簡易さとコスト削減を考慮したためと言えよう。
これまでこうした製品はなかっただけに、従来のスキャナの尺度で見るとやや使い勝手の悪い部分が目立ってしまうが、スタンドアロンのスキャナという新しい市場を切り開こうとする意欲的な製品であることに変わりはない。実売予想価格が6万円台ということもあり、1台目のスキャナとして選ぶのは少々冒険かもしれないが、前述したようなオフィスのファイリングシステム用のスキャナとしての用途や、プリンタと組み合わせてのコピー機としての使用、あるいはとにかく手軽に使えるスキャナが必要なユーザーには魅力的な製品だ。
製品名:ImageDECK
標準価格:オープンプライス(実売予想価格60,000円台)
メーカー:日本マイクロテック株式会社
問い合わせ先:03-3353-1621
URL:http://www.microtekjpn.co.jp/
最大読み取りサイズ:215.9×297mm
搭載記憶装置(対応容量):Zipドライブ(100MB)、FDD(1.44MB)
出力形式:JPEG、PCX
インターフェース:パラレル(Dsub 25ピン)×1、シェアーポート×1、アクセサリーポート×1
読み取り方式:原稿固定平面走査方式
センサー:CCD
光源:冷陰極管光源
光学解像度:600×600dpi
読み取り階調:入力36bit、出力24bit
消費電力:26W
本体サイズ(W×D×H):480×343×130mm
重量:6.8kg
添付品:Adobe Photoshop 5.0J LE
■写真撮影
若林直樹(STUDIO海童)
□日本マイクロテックのホームページ
http://www.microtekjpn.co.jp/
□製品情報
http://www.microtekjpn.co.jp/products/scanners/id.htm
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【2月17日】マイクロテック、ZipとFDにデータを保存するイメージスキャナ
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/20000217/microtek.htm
ウォッチ編集部内PC Watch担当
pc-watch-info@impress.co.jp