4月11日 発表
株式会社ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCEI)は11日、インターネット上の掲示板や、一部メディアで報道されているプレイステーションのマクロビジョン回避問題について、正式なコメントを発表した。
DVDビデオの多くには、コピープロテクションとしてマクロビジョン信号が含まれている。録画側の機器にこの信号が入ると、AGC(Automatic Gain Control)が誤動作し、正常に録画できなくなる。つまり、マクロビジョンが正常に機能するためには、送出側(DVDプレーヤーなど)、受信側(VTRなど)の両方がマクロビジョンに対応している必要がある。
プレイステーション2は映像出力として、家庭向け映像機器で一般的なコンポジット、S端子、コンポーネントに加え、RGB(AVマルチ)も備えている。このRGB出力をコンポジットやS出力へ変換するマクロビジョンに対応していないビデオエンコーダを用意すれば、結果的に「マクロビジョンプロテクトのかかったDVDを、ビデオテープにコピー可能」という情報が流れていた。
これらの報道に対しSCEIでは、「プレイステーション2の映像出力は、すべてDVDビデオの規格に基づくもの。当然、同規格が採用する米マクロビジョンの最新コピー防止技術に対応する」とし、さらに「'99年10月に施行された改正著作権法によりコピー防止機能(装置)の提供が違法となったほか、個人使用が目的であっても、権利者に無断でコピー防止機能をはずしてコピーすることはできなくなった」と、コピープロテクションの回避が法に触れる行為であると強調している。
□ソニー・コンピュータエンタテインメントのホームページ
(4月13日現在、この件に関する情報は掲載されていない)
http://www.scei.co.jp/
□関連記事
【参考】マクロビジョン
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/991202/key100.htm#Macrovision
【3月24日】“実践的”DVDビデオ入門 その他編
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/20000324/dvd_3.htm
(2000年4月13日)
[Reported by furukawa@impress.co.jp]