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Gigabyte、MSIも新マザーボードを展示

トライコーポレーションが新製品発表会を開催
~3dfx Voodoo5 5500 AGPを国内初公開~

田中社長 2000年4月12日 開催



 Justyブランドで知られるサプライベンダーの株式会社トライコーポレーションは12日、同社のJustyブランドと協賛メーカー各社の新製品の発表会を開催した。発表会場ではサプライ製品だけでなく、DIYユーザー向けのPC/ATパーツにおいても注目の製品が展示されており、これらを中心にレポートをお届けする。


●Voodoo 5 5500を国内初公開

 4月から新たに3dfx Interactiveの国内代理店となったニチメン電子部品株式会社のブースでは、Voodooシリーズの最新モデル Voodoo5 5500 AGPを国内で初公開していた。'99年11月開催のCOMDEX/Fall'99で発表されて以来、一般向けには初めてのデモになる。デモで使用されている製品は、カード、ドライバともにまだベータ版のため、パフォーマンスを計るベンチマークなどは行なわれていなかったが、同じゲームを動かした場合のVoodoo3 3000 PCIとの比較が行なわれていた。同じ800×600ドットの解像度であってもVoodoo3 3000の16bitカラーと比較すると、Voodoo5 5500の24bitカラーにフルシーンアンチエイリアスをかけた画面では、画像のなめらかさ(ジャギーの少なさ)を明白に実感できた。出荷は5月下旬で、下位モデルのVoodoo5 5000、Voodoo4 4500はその後に順次出荷の予定。価格に関してはすべて未定となっている。なお、現在のところVoodoo5 6000の国内発売の予定はないとのことだ。

Voodoo5 5500 Voodoo5 5500 Voodoo5 5500
デモの様子。左手前がVoodoo5が搭載されたマシン デモ機は440BXにPentium III 450MHzを搭載したゲートウェイのマシン 右がVoodoo5で左がVoodoo3の画面。写真では分かり難いがVoodoo5の方がジャギーが明らかに減っている
Voodoo5 5500 Voodoo5 5500 Voodoo5 5500
発表時のサンプルボードには搭載されていなかったファンとヒートシンクが付いている カードに直接電源を供給するためのラインが伸びている。カノープスの前例があるが珍しい Voodoo5 5500の製品パッケージ画像。これも本邦初公開


●Gigabyte、MSI、ASUSが新型マザー展示

 マザーボード関連では、Gigabyte TechinologyMicro-Star International(MSI)、ASUSTekと国内でも知名度の高い3つのメーカーが展示を行なっていた。

 Gigabyteは、KX133搭載のSlot AマザーボードGA-7VXと、IEEE-1394インターフェイスがオンボードのVIA Apollo Pro 133A搭載Socket 370マザーボード GA-6VX7-1394も展示していた。どちらも間もなく出荷予定で、遅くとも5月のゴールデンウィーク明けには店頭に並ぶという。また、Intel の440BXチップセットを採用したSocket 370マザーボード GA-6BX7+のサンプルも展示されていた。このサンプルにはUltra ATA66対応のIDEコントローラチップが搭載されていたが、製品版ではUltra ATA100対応チップが搭載される予定という。こちらに関しては発売時期は未定となっている。なお、今回展示されたサンプル製品の基板は通常の黄緑色をした物もあるが、今後日本で出荷されるGigabyte製品は、全て基板を青色にするとのことだ。

Gigabyte Gigabyte Gigabyte
GA-7VX
AGP×1、PCI×5、ISA×1、AMR×1、DIMM×3の標準的な仕様。ATX電源コネクタがSlot Aのバックパネル側にあるのは珍しい
GA-6VX7-1394
Apollo Pro 133AのSocket 370マザー。インターフェイスをI/Oウィンドウ部にIEEE-1394コネクタを3ポート搭載
GA-6BX7+
440BXでSocket 370マザーボード。基本的にはGA-BX2000+をSocket 370に変更したもの。製品版にはATA100が載る予定

 MSIからはApollo Pro 133AのデュアルSocket 370マザーボードが参考出品されていた。MS-694D Proと表示されていたが、4月初めに秋葉原でMS-6321として展示されていたものと同一の物で、IEEE-1394やIDE RAIDインターフェイスが搭載される予定となっている。また、電源や冷却用ファンに静音タイプを使用して静粛性にこだわったベアボーンキット MS-6209Eも展示されていた。マザーボードはIntel 810Eを採用したNLXタイプで、フロッピーやCD-ROMドライブなどのストレージデバイスは付属しない。価格は3万円前後の予定で、すでに出荷が始まっており早ければ今週末には店頭に並ぶとのことだ。

MSI MSI MSI
MS-694D Pro
秋葉原で展示されていたものと同じ物。Socket 370デュアルでIEEE-1394にIDE RAIDと、贅沢な仕様
MS-694D Pro
IDE RAIDコントローラチップの型番は伏せられていた
MS-6209E
静かさにこだわったベアボーン。展示機にはDVD-ROMドライブが搭載されていた

 ASUSの代理店であるユニティ株式会社のブースでは、マザーボードに関してはK7V、CUBX、CUC2000などのすでに店頭に並んでいる製品のほかに、SpeedStep対応のMobile Pentium III が搭載可能なベアボーンノートL8400シリーズが展示されていた。

ASUS ASUS ASUS
L8400
ベアボーンのため、ショップで販売されているMobile Pentium IIIのリテールパッケージを自分で買って載せることになる
L8400
Micro-PGA2用のソケット。CPUを差し込んで、ソケット右部分に見えるマイナスネジを回すことでロックされる
ASUSくん
ASUSが独自にワールドワイドでノートパソコンを保証する制度「Global Service Member」のイメージキャラクタ


□トライコーポレーションのホームページ
http://www.justy.co.jp/
□3dfx Interactiveのホームページ
http://www.3dfx.com/
□Voodoo5 5500 AGPの製品情報
http://www.3dfx.com/prod/voodoo/v5-5500-overv.html(英文)
□Gigabyte Technologyのホームページ
http://www.gigabyte.co.jp/japan-web/newjindex.htm
□GA-7VXの製品情報
http://www.gigabyte.co.jp/japan-web/products/7vx.htm
□GA-6VX7-1394の製品情報
http://www.gigabyte.co.jp/japan-web/products/ga6vx7_1394.htm
□MSI-Computerのホームページ
http://www.msi-computer.co.jp/
□ASUS Tekのホームページ
http://www.asus.com.tw/(英文)
【参考記事】
□COMDEX/Fall '99 会場レポート
 3dfx、Voodoo4/Voodoo5など最新ビデオチップVSA-100(Napalm)を搭載したビデオカードを発表!
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/991116/comdex03.htm
□AKIBA PC Hotline!2000年4月1日号
 Dual FC-PGAでIEEE-1394対応のMicrostar製マザーが展示中
http://www.watch.impress.co.jp/akiba/hotline/20000401/etc_msinewmb.html

(2000年4月12日)

[Reported by aoyama@impress.co.jp]


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ウォッチ編集部内PC Watch担当 pc-watch-info@impress.co.jp