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4月1日

■■マックロソフト、金額入力に最適なそろばん型入力機器「Natural Abacus Pro」
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/20000401/abacus/ms.htm

●そろばん(算盤)

 現存する最古の計算用具は、ギリシャのサラミス島で発見された「サラミスのアバカス」と呼ばれるものである。アバカス(abacus)とは、平板、または計算版を意味するギリシャ語(αβαξ:abax)がラテン語に入るときにabacusとなった。この粘土板の上に引かれた線と線の間に「カルクリcalculi(小石)」を置き、計算を行なったものと推定されている。ちなみにcalculiは、英語のCaluculate(計算する)の語源にもなった。

 このabacusが世界各地に伝わり発展を遂げたが、日本には、中国の明(すでに紀元前1000年ごろにはそろばんが使われていたという)から、室町時代中期文安元年(1444年代後半ぐらい)に入ってきたという。

 現在広く使われているそろばんは、天(上の部分)に珠が1つ、地(下の部分)に珠が4つのものが普通だが、古くは天の珠が2つ、地の珠が5つのものが用いられていた。これは、中国の算盤(スァンパン。この語がソロバンに転化したという)と同じ構造で、中国では1斤が16両だったため、15で繰り上がりを行なっていたかららしい。

 Abacusは、このほか、ロシア(ショティー)、トルコ(coulba)、アルメニア(choreb)などと世界各地に広がった。

 ちなみに、かつて山口智子が野際陽子にいじめられて殴っていた「珠のれん」は、そろばんの珠を使った工芸品なのだとか。

【そろばん関連リンク】
□トモエ算盤株式会社
http://www.soroban.com/index_jp.html
□雲州そろばん
http://www.joho-shimane.or.jp/dentou/soroban/index.html
□大津そろばん
http://www.yatsuhashi.co.jp/soroban.htm
□播州そろばん
http://www.onocci.or.jp/occi/trad-ind/soro_index.html

(2000年4月1日)

[Text by ナオミ鈴木]


【PC Uocchiホームページ】


ウォッチ編集部内PC Uocchi担当 pc-uocchi-info@impress.co.jp