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コンパックコンピュータ PRESARIO 3566 スタイリッシュなデザインと
TEXT:平澤寿康 Toshiyasu Hirasawa |
コンパックのホームユース向け省スペースマシン「PRESARIO 3500」シリーズがラインナップを一新した。新モデルではデザインの変更されたブック型筐体を採用しただけでなく、基本性能の強化が施され、価格も引き下げられている。今回はこの新3500シリーズの中でもエントリモデルにあたる「PRESARIO 3566」のレビューをお届けする。
本体前面部のフタを回転させるとUSBポートやヘッドホン、マイク端子が現われる。背面部にはモデム、パラレルポートなどが存在する |
CPU、メモリ、HDD容量の違いにより、五つのモデルが存在する新3500シリーズだが、PRESARIO 3566では、CPUにCeleron 466MHz、チップセットにIntelのグラフィックス機能統合チップ「Intel 810E」を採用、これに合わせてマザーボード上にディスプレイキャッシュを4MB実装している。メインメモリは標準で64MBのSDRAM(PC100対応)が、HDDには容量10GB、Ultra ATA/66対応ドライブ、さらにCD-ROMドライブは最大40倍速のものが搭載されている。筐体にはHDD増設用などの拡張ベイは用意されていないが、PCIスロットが3スロット存在し、このうち一つに56kbpsモデムが装着されている。空きは2スロットで、このサイズの省スペースマシンとしての拡張性は非常に高い。
Intel 810Eの3D描画能力は、最新のビデオチップと比較してやや劣る部分があることは否定できないが、ディスプレイキャッシュが搭載されていることで、3Dゲームなどでも解像度が640×480ドット程度の負荷が低いものならば十分楽しむことができる。もちろん、インターネットアクセスや、ワープロ、表計算などのビジネスアプリケーションといった用途であれば、このスペックでも実用上差し支えはない。
スリムな筐体ながらライザーカードを使用することで3本のPCIスロットを利用可能。スペースの関係からフルサイズのカードは装着できないが、省スペースPCとしての拡張性は高い |
プリインストールされるソフトは、人気のメーラー「PostPet」、ハガキ作成ソフト「筆ぐるめ」、個人資産管理ソフト「マネープラン」、ウィルスチェックソフト「McAfee VirusScan」、携帯電話の着信メロディ編集ソフト「PocketMelody エディタ」やパズルゲーム「倉庫番ベーシック」など、実用ツールからゲームまで、多数付属する。 キーボードには従来のマシン同様、インターネット関連ソフトの起動や音楽CD再生時のCD-ROMドライブの制御、音量調整などといった、設定された機能をボタン一つで呼び出したり制御したりできる「イージーアクセスボタン」が用意されており、初心者でも簡単にインターネットにアクセスすることが可能である。
標準でディスプレイは付属していないものの、オプションで用意されている15インチCRT「MV-520」は20,000円のため、本機との組み合わせでは10万円を切る価格で購入可能だ。
PRESARIO 3566は価格、パフォーマンス、ルックス共にバランスの取れた、魅力的な省スペースマシンに仕上がっており、幅広い層にお勧めできるマシンと言えるだろう。
□コンパックコンピュータのホームページ
http://www.compaq.co.jp/
□製品情報
http://www.compaq.co.jp/athome/presario/p3500.html
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