パソコン市場の伸び関してIDC Japanは、「PCはインターネットやメール端末として利用されており、そういった層に一体型やLCDディスプレイを使用したデザイン重視の高付加価値型商品がアピールした」とリリースで分析。
一方で、低価格競争も激烈化していることにも触れており、20万円以下のパソコンの市場占有率は、'98年第4四半期には22.4%だったが、'99年第4四半期には47.2%にまで上昇したという。また、'98年第4四半期の平均販売価格が273,000円だったのが、'99年第4四半期には224,000円となっており、18%も下がっている。
同時に発表されたメーカー別のシェアだが、1位は昨年に引き続きNECで22.2%、2位は富士通で20.7%、3位が日本IBMの10.1%となっており、以下、東芝、ソニー、アップルコンピュータと続いている。中でも注目されるのは対前年成長率144.5%を記録したソニーと、対前年成長率1794.1%となったソーテックの2社。ソニーはトップ5入り、ソーテックは前年17位からトップ10入りを果たした。それに比べてNECはジリジリとシェアを落としている。
デスクトップとポータブルパソコン(Windows CEは含まれない)の比率に関してはデスクトップが53.9%('98年、53.6%)に対して、ポータブルは43.6%('98年、43.9%)となっており、デスクトップの比率がわずかに増えた。これについては「低価格帯のデスクトップ商品が市場を牽引したため」と分析している。
2000年の国内パソコン市場に関しては、1,296万台出荷で対前年成長率20%の成長を予測している。
'99年国内パソコン市場ベンダ別出荷台数シェア | '99年国内デスクトップパソコン市場出荷台数シェア | '99年国内ポータブルパソコン市場出荷台数シェア |
□IDC Japanのホームページ
http://www.idcjapan.co.jp/
□ニュースリリース
http://www.idcjapan.co.jp/Press/Current/20000222Apr.html
□関連記事
【2月16日】'99年国内PC出荷台数は、36%増の1,054万台。個人市場が急激な伸び
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/20000216/gartner.htm
(2000年2月22日)
[Reported by funatsu@impress.co.jp]