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アイ・オー、低価格の仮想ドルビーデジタルスピーカー

P2DiPOLE
3月4日 発売

標準価格:スタンダードモデル 19,800円
     プレミアムセット  29,800円

連絡先:ご購入案内窓口
    東京 Tel.03-5256-1024/大阪 Tel.06-4705-5544
    金沢 Tel.076-260-1024


 株式会社アイ・オー・データ機器は、2スピーカーでドルビーデジタル5.1チャンネルを仮想的に実現するアンプ内蔵スピーカー「P2DiPOLE」を3月4日から発売する。価格は「スタンダードモデル」が19,800円、専用サブウーファーと株式会社スクウェアの5.1チャンネルムービーコレクションが収録されたDVD-Videoタイトルが付属した「プレミアムセット」が29,800円。なお、ウーファーは単体では発売されない。

P2DiPOLE背面
操作パネルはこちらに配置されている
 P2DiPOLEは、左右のスピーカーが一体になったアンプ内蔵スピーカー。本体サイズは184×175×135mm(幅×奥行き×高さ)。S/PDIF光入力とアナログ入力を備え、DVDなどのドルビーデジタルに対応するほか、CDなどの2チャンネルソースも内蔵のDSPにより広がりのある音で再生できるという。また、バイノーラル音源にも対応する。子機出力端子も備え、複数のP2DiPLEを接続できる。ディメンジョン/ゴースト/クリスタル/プリズムなど、4種類のエフェクト機能も備える。

 P2DiPOLEには、2チャンネルでマルチチャンネル信号を仮想的に再生する「Stereo DiPOLE技術」をベースにダイマジック株式会社が開発した「DiMAGIC VX技術」を採用した。製造はCreative Technology、マーケティング・販売をアイ・オー・データ機器が行なう。

 Stereo DiPOLE技術は、東京電機大学音響情報研究室と英サザンプトン大学 ISVR(Institute of Sound and Vibration Research)との国際研究プロジェクトの研究成果のひとつ。2つのスピーカーを近づける事で、干渉波などの影響を受けずに3次元音場特性を実現できるという。
 最適な聴取位置が限定されるため、1台のユニットは1人用となり、2人で聴く場合は2台のユニットが必要となる。

アイ・オー・データ機器
細野代表取締役社長
 アイ・オー・データ機器の細野昭雄代表取締役社長は、P2DiPOLE発売の背景について「PCは'99年は1,000万台売れ、マルチメディア化が進んでいる。ゲーム機などDVDを中心とした次世代ゲーム機なども2~3年後に大きな存在となるだろう」とし、P2DiPOLEをポストPCの分野へ販路を伸ばすきっかけにしたいと語った。また、同社は2000年第2四半期にはOEM向けのモジュールの出荷、液晶ディスプレイや家電向けの製品展開なども明らかにした。

スクウェア
武市代表取締役社長
 発表会に出席したスクウェアの武市智之代表取締役社長は挨拶の中で、「PlayStation2の登場を踏まえ、『ファイナルファンタジーVIII』や『フロントミッション サード』などのムービー部分は5.1チャンネルで作成した。日本の家庭事情は音という環境を作るには不向きだが、P2DiPOLEは小さなスピーカーで高音質を実現しており、1ユーザーとして発売を楽しみにしている」と述べ、「当社としても音で差別化を図りたいと考えている。今後もコンテンツメーカーとして良いモノを作っていきたい」としめくくった。
 なお、プレミアムセットに付属するムービーコレクションには、上記の2つの作品のほか「チョコボの不思議なダンジョン2」、「クロノ・クロス」などの収録が予定される。

会場ではDVD-Videoを使ったデモが行なわれた イメージガールは釈 由美子さん

□アイ・オー・データ機器のホームページ
http://www.iodata.co.jp/
□ニュースリリース
http://www.iodata.co.jp/news_rel/200002/17_042.htm
□Creative Technologyのホームページ(英文)
(2月16日現在、この製品に関する情報は掲載されていない)
http://www.creative.com/

(2000年2月16日)

[Reported by taira@impress.co.jp]


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ウォッチ編集部内PC Watch担当 pc-watch-info@impress.co.jp