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富士フイルム、トータルイメージングソリューションを提案
──HiFDの電子アルバムや、CD-R書き込みサービスなど

1月31日発表

価格:「FinePix Platform HA-700」62,800円
   「FinePix Printer NX-700」62,800円

連絡先:お客様コミュニケーションセンター
    Tel.03-3406-2981



 富士写真フイルム株式会社は1月31日、東京・目黒で発表会を開催。映像コミュニケーションの世界を創造する“トータルイメージングソリューション”を提案した。

 トータルイメージングソリューションは、撮影・入力・記録の「ピクチャ・テイキング」、出力・加工・伝送の「ピクチャ・メイキング」、保存・検索・活用の「ピクチャ・ファイリング」の3分野に分かれる。今回はこれにあわせて、8種類のサービス、製品が発表された。

 その中でコンシューマー向けの新製品は、「ピクチャ・テイキング」に分類されるデジタルカメラ「FinePix4700Z」、「FinePix S1 Pro」、ピクチャ・メイキングに分類されるサーモオートクローム方式(TA方式)のプリンタ「NX-700」、ピクチャ・ファイリングに分類されるHiFD、スマートメディア、PCカードの3つのドライブを搭載した電子アルバム「HA-700」の4製品。

 デジタルカメラの2製品については既に報じているので、今回はNX-700、HA-700の2製品と、銀塩フィルムのCD-R書き込みサービス「フジカラーCD」を紹介する。

□ニュースリリース
http://www.fujifilm.co.jp/news_r/nrj555.html
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http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/20000131/fuji1.htm


●HiFD、スマートメディア、PCカードのトリプルドライブ「HA-700」

 「FinePix Platform HA-700」は、200MB容量の次世代FD「HiFD」、スマートメディア、PCカードの3つのドライブを搭載したデジタルアルバム。3月21日から62,800円で発売される。

 TVなどのビデオモニタにS端子またはコンポジット端子で接続することで、単体で電子アルバムとして使用可能。付属のリモコン(RM-700)でも操作が行なえる。

 また、スマートメディアからHiFDにワンタッチで転送。スマートメディア1枚をアルバム1冊として管理することができる。DPOFの編集にも対応し、プリント枚数の設定などが行なえる。また、同社のプリンタ「NX-700」または、「TX-70」と直接接続することで、スタンドアローンでのプリントアウトも可能となっている。

 メディアとしては、HiFD、3.5インチ2HD、スマートメディア、PCカードの4種類に対応。USBインターフェイスも搭載しているので、パソコンと接続(Windows 98、Mac OS 8.51~9に対応)すれば、リムーバブルドライブとしても使用可能だ。ただしその場合は、3台のドライブとして使用できるわけでなく、排他的に3種類のドライブを切り替えて使用することになる。

 外形寸法は132×205.5×51.5mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約0.9kg。なお、USBインターフェイスに「FinePix4700Z」などのUSB対応デジタルカメラを、直接接続することはできない。


□「FinePix Platform HA-700」のニュースリリース
http://www.fujifilm.co.jp/news_r/nrj563.html


●縁なしプリントが可能なTAプリンタ「NX-700」

 「FinePix Printer NX-700」は、同社独自のプリント方式サーモオートクローム方式(TA方式)を採用したプリンタ。スマートメディアスロットを搭載しているので、テレビやビデオモニタと接続してスタンドアローンでのプリントアウトが可能となっている。また、リモコン(RM-700)も付属する。価格は62,800円で、3月1日から発売される。

 NX-700の最大の特徴は、本体内部に4辺のフチを自動的にカットする「オートフチカット機構」を搭載したこと。これにより、「写真ライク」(同社)なプリントが得られる。また、USBインターフェイスを搭載しているので、パソコンと接続して(Windows 98、Mac OS 8.51~9に対応)、パソコン用プリンタとしても使用できる

 解像度は306dpiで、プリントサイズは最大85×126mm、プリント時間は最短約138秒となっている。外形寸法は270×326×116mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約3.6kg。


□「FinePix Printer NX-700」のニュースリリース
http://www.fujifilm.co.jp/news_r/nrj558.html


●同時プリント、CD-R書き込みサービス「フジカラーCD」

 フジカラーCDは、銀塩フィルム(レンズ付きフィルムなども含む)の同時プリントと一緒に、専用CD-Rに写真をデジタル化して書き込むサービス。4月以降のサービスの展開に向けて、体制を整備するとしている。

 料金は同時プリント時、全コマ書込み、インデックスプリント込みで700円/1本の予定。一枚のCD-Rにフイルム5本まで書き込めるため、追記の2本目以降はこれより安くなるとしている。なお、書き込みは1本単位で行なうため、フィルムのコマ数は料金に関係しない。

 CD-Rには、Windows 95/98/NT 4.0、Mac OS 8.x/9.0対応の専用ビュワーが組み込まれている。記録形式はJPEG(Exif)で、解像度は35mmフィルムの場合、1,524×1,074ドット(4BASE)となる。

 富士フイルムでは「デジタルカメラが普及すると、銀塩カメラがなくなるのでは? という短絡的な質問をよくされるが、そんなことは決してない」とし、「現在世界中で年間0.6本/人のフィルムが消費されており、米国や日本では年間3本/人を越える。またフィルムの消費量は、GNPの成長+αの伸びがある。中国やインドなどでは、まだまだ伸びる」と述べ、これからもデジタルカメラ、銀塩カメラの両面で展開することを強調した。

□ニュースリリース
http://www.fujifilm.co.jp/news_r/nrj561.html

□富士写真フイルムのホームページ
http://www.fujifilm.co.jp/

(2000年2月1日)

[Reported by furukawa@impress.co.jp]


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