■前夜祭として、ゲイツ氏が基調講演
2000 International CESの前夜祭として、5日(現地時間)の夕刻から米MicrosoftのCEOビル・ゲイツ氏が基調講演を行なった。「The New Millennium」と題し、将来の家庭や、モバイルでの音楽、本、エンターテイメントなどの配信や、コミュニケーションについてのビジョンを語った。
まず、Convergenceされていないと、携帯電話、デジタルカメラ、pocket PCなどのモバイル機器、TVやゲーム機などなどの大画面を使うものなど、雑多な仕様の異なる機器を接続をする時に、不便であるとした。そして、2000年は、それらを統合するサービスや、ソフトウェアが登場し、よりシンプルで簡単な「コンシューマエレクトロニクス-プラス」時代が到来すると予測した。
以上のようなビジョンを語ったあと、COMDEX/Fall '99でも上映された、裁判をネタにした映像や、映画「Austin Powers」のマイク・マイヤーズに扮したビデオをスクリーンに映し出し、聴衆の笑い誘って場を和ませた。
その後、話題を本題に戻し、優れたソフトウェアを利用することで、“いつでも、どこでも、どんな機器でも”利用できるようになると述べ、さらにそれぞれの機器がIDを持つことで、セキュリティもコントロールできると解説した。そして、実際にステージ上で、Web Companionや携帯電話、AutoPCなどを用いての実演を行なった。
既にCOMDEX/Fall '99で上映されたものではあるが、本人が出演したり、そのほかの出演者も豪華で、会場は笑いに包まれた | 実際にWeb Companionや、携帯電話、AutoPCによる、メールのやりとりなどが実演された |
次に、現在の機器を取り上げゲーム機では専用機であることや、シングルプレーをメインターゲットにしていること、ビデオ機器では双方向性がないことや、操作が簡単でないこと、音楽機器もメディアの容量が少ないことや、メディアが劣化することなど、それぞれの弱点を並べた。そしてそれらのことは「Convergence Service」により克服できるとした。データのやりとりがスムーズになるほか、共通技術が進み、新たな効果が生み出せると語った。
□ニュースリリース(英文)
http://www.microsoft.com/presspass/press/2000/Jan00/CESOverallPR.asp
□2000 International CESのホームページ(英文)
http://www.cesweb.org/
□関連記事
【1月6日】2000 International CES開幕前日レポート
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/20000106/ces01.htm
(2000年1月6日)
[Reported by furukawa@impress.co.jp]