2000年を迎え、最初の大規模イベントが目前に迫った。Macユーザーの祭典は今年もサンフランシスコからスタートする。iBookの発売で製品ラインアップに一応の完成をみたApple Computerが、新しい第一歩をどこへ踏み出していくのかが注目される。

■2000年最初のMACWORLD。何が飛び出すのか？

北ホールの会場準備風景。Apple Computerのブースは例年どおり南ホールの一等地を確保。ちらりと覗いたところ、恒例の暗幕持参でブース設営作業を行なっているようだった

　会期は本日4日よりスタート。初日は、Pre-Conference Workshopのみが行なわれている。コンベンションセンターでは、このWorkshopへの参加者をはじめ、明日からの展示会に向けていちはやく入場登録を済ませる一般来場者や報道関係者の姿が絶え間なく見られた。また、展示会場ではブース設営作業が最終段階に入っている。会場の入り口付近や連絡通路などには、各社の横断幕が掲げられているが、Apple Computerのものは現時点で「Think different」のものだけ。新製品の姿は、明日の基調講演までおあずけということだ。

　恒例のスティーブ・ジョブズ氏による基調講演は、現地時間の5日午前9時から開始される。
その内容についてだが、インターネットのいわゆる情報通なホームページなどは同社がプロ向けのポータブルと位置付ける「PowerBook G3」のフルモデルチェンジをもっとも有力視しているようだ。また、今年の早い時期にリリースが予定される次期OS「Mac OS X」についても、なんらかのアナウンスがあるものと予測される。とはいえ、昨年は発売から半年足らずのiMacを5色へとモデルチェンジして、来場者と世界中のユーザーをアッと言わせたことも記憶に新しい。今年も、ジョブズ氏が何らかの隠し球を用意している可能性は十二分にある。

　ほかにも、マルチプロセッサ版のPowerMac G4や、iMacやiBookの新ラインナップ、そしてNewton以来となるPDA分野への再参入など、現在Apple Computerが開発していると噂される新製品は数多い。同様に、ジョブズ氏が語るであろうと“ファンの過剰な期待”を込めた噂も数限りない。講演では、MicrosoftのInternet Explorer 5も紹介されるだろうし、他の有力ソフトにも動きがありそうだ。なお、この基調講演の模様は、QuickTime 4のストリーミング機能を利用し、Apple Computerのぺージなどで日本時間の6日午前2時より生中継される予定となっている。日本では深夜となるが、世界中のユーザーと一緒に「アッ！」と言ってみたい人はぜひともごらんいただきたい。

　PC Watchでは、この基調講演をはじめとして、Apple Computerの新製品や周辺機器などを紹介する会場レポートを連日掲載する予定である。

会場のMoscone Convention Centerの正面には、Think differentとMACWORLD Expoの垂れ幕が準備された。Think differentの新しい顔のひとり「チャーリー・チャップリン」の姿も	南ホール入り口に掲げられた横断幕。Macintosh版の「Internet Explorer 5」がいよいよ登場。これで、先行して配布されているOutlook Expressとバージョンが揃う	メインエントランスには、「新製品」の写真をどーん!と掲げるべく空白のスペースがふたつ確保されている。すでに垂れ幕は準備されていて、上部へたくし上げられている模様

□MACWORLD Expo/San Francisco 2000ホームページ
http://www.macworldexpo.com/mwsf2000/
□Apple Computerのホームページ
http://www.apple.com/
□Apple ComputerによるMACWORLD Expo/San Francisco 2000情報
http://www.apple.com/hotnews/
□スティーブ・ジョブズ氏による基調講演のQuickTime中継ページ
http://www.apple.com/quicktime/showcase/live/mwsf00/

(2000年1月5日)

[Reported by 矢作 晃]