ミニノートの構成比が3割を突破、BCN調べ
ノートPCの販売台数に占める、ネットブックをはじめとするミニノートの構成比が、最新週の集計で3割を突破した。 全国の主要量販店25社2,338店舗のPOSデータを集計しているBCNランキングによると、1月19~25日の集計でノートPCにおけるミニノートの構成比は30.6%と、初めて3割を突破。1月26日~2月1日の集計では32%と、過去最大となった。 1月全体の集計では26%となっており、12月の25.6%から若干上昇した。 BCNランキングでは、10.2型以下の液晶ディスプレイを搭載したノートPCを「ミニノート」と定義して集計しており、ネットブックのほか、ソニーのVAIO type PのようなミニノートPCも集計のなかに含まれている。 1月におけるミニノートPCのメーカー別シェア(台数ベース)は、ASUSTeKが28.3%とトップシェアを維持。続いて、日本エイサーの23.4%となり、ミニノート2強体制は変わらないままだ。 3位には12月からネットブック市場に参入したレノボ・ジャパンが入り、7.5%のシェア。4位にはSOTECブランドで展開するオンキヨーが入り、6.9%のシェア。5位には6.4%と僅差で工人舎が入った。 VAIO type Pを投入したソニーは、続く6位となり、シェアは6%。 なお、2008年12月のミニノートのメーカー別シェアは、1位がASUSTeKの38.2%、2位が日本エイサーの29.5%。3位がオンキヨーの6.7%、4位が日本ヒューレット・パッカードの6.2%、5位は工人舎の4.4%だった。
一方、機種別シェアでは、ASUSTeKのEee PCを抑えて、日本エイサーのAspire oneがトップシェアを獲得した。 1位は、日本エイサーの「Aspire one AOA150-B_1」で12.8%と、機種別では唯一2桁シェアを獲得した。2位も同じく日本エイサーの「Aspire one AOA150-B_dom」が入り、9.1%となった。AOA150-B_domは、AOA150-B_1にOffice 2007を搭載したモデルで、必然的にOffice搭載モデルの構成比が上昇したともいえる。 3位にはASUSTeKの「Eee PC 1000H-X」が入り、8.5%のシェア。4位はレノボ・ジャパンの「IdeaPad S10e」が7.5%、5位がソニーの「VAIO type P」で5.8%となった。 出足が注目されたVAIO type Pであったが、月間シェアでは限定的なものに留まったといえよう。 だが、ミニノートの構成比が高まった背景には、VAIO type Pの貢献が見逃せない。また、レノボ・ジャパンのIdeaPad S10eも1月に入ってから好調な動きを見せ、ミニノートの構成比向上に大きく貢献した。 国内の大手PCメーカーのネットブックは、存在感を発揮できないままとなった。 1月の集計では、富士通を除く、主要PCメーカー各社からミニノートPCがほぼ出揃った段階にあり、当面は、ミニノートPCの構成比は25~30%程度で推移することになりそうだ。 【表】シリーズ別販売台数シェア上位10
□BCNランキングのホームページ (2009年2月5日) [Reported by 大河原克行]
【PC Watchホームページ】
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