AMD、150ドル以下のパフォーマンスGPU「Radeon HD 4830」
10月23日 発表 米AMDは23日(現地時間)、「Radeon HD 4800」シリーズに「Radeon HD 4830」を追加した。 Radeon HD 4850の下位に位置づけられるGPU。4850が150~199ドルの価格帯となるのに対し、4830の米国での価格は100~150ドル程度となる見込み。カードの最大消費電力が110Wと4850と同じことから、同じチップを使っているものと思われるが、Stream Processor数は640基、テクスチャユニット数は32基と、2割ほど削られている。ただし、レンダーバックエンド(ROP)数は同じ16基を備える。 コアクロックは575MHz、メモリクロックは1.8GHz。メモリは256bit接続で、512MBのGDDR3を搭載する。プロセスルールは55nm。 そのほかの仕様は4850とほぼ同等で、カードインターフェイスはPCI Express 2.0 x16、カード厚はシングルスロット、ディスプレイインターフェイスは、DVI-I×2、TV出力。DirectX 10.1に対応する。
短期間ながら評価機を試すことができたので、ベンチマーク結果も併せてお伝えする。検証環境は、Core 2 Quad Q6600、Intel X38 Expressチップセット、DDR3 2GB、Windows Vista Ultimate(SP1)。ビデオカードは、Radeon HD 4830のリファレンスカードと、GIGABYTEのRadeon HD 4850搭載「GV-R485MC-1GH 」、ZOTACのGeForce 9800 GTX+搭載「ZT-98PES2P-FSP」を用意した。 結果を見てみると、概ね4830は4850の9割近い性能を出している。クロックが下がっていることを考えると、GPUコアが2割削減されたことを感じさせない結果で、100~150ドルのカードとして、かなり優秀な結果と言えるだろう。
□AMDのホームページ(英文) (2008年10月23日) [Reported by wakasugi@impress.co.jp]
【PC Watchホームページ】
|