パナソニック、Let'snote新製品発表会
9月25日 開催 パナソニックは25日、都内でLet'snoteの新製品発表会を開催した。 なお、新製品の仕様については別記事(1、2)で紹介しているので、そちらを参照していただきたい。
冒頭では、松下電器産業株式会社 パナソニックAVCネットワークス社 ITプロダクツ事業部 事業部長の高木俊幸氏が挨拶。同氏はまず、松下電器からパナソニックへのブランド変更を紹介し、「パナソニックブランドの下の我々ノートPC事業部としては、ユーザーに明日のビジネススタイルを提案することが使命」と説明。フィールドモバイル向けのTOUGHBOOKシリーズと、ビジネスモバイル向けのLet'snoteの2製品がその役割を担うとした。 パナソニックとしてのPCのコンセプトは、真のモバイルPCの追求であると同氏は定義する。そのためモバイルに求められる頑丈、長時間、軽量、セキュリティ、屋外視認性、放熱、およびワイヤレスの7つのキーワードが、同社の2ブランドのノートPCの開発テーマであるとした。 同社が取り組んでいるフィールドモバイルの新分野へのチャレンジとしては、Atom搭載のハンドヘルドUMPCやヘルスケア向けPCがある一方で、ビジネスモバイル分野ではユーザーのニーズを取り入れつつ進化し、3年連続でシェアNo.1を獲得していることを紹介。そして今回、ビジネス分野への新たなチャレンジとして、ハンドル装備でかつ軽量性を重視したノートPCを投入するとした。 新製品の投入に伴い、グローバル戦略を強化し、欧州や新規国などでの販売に注力する。現在のグローバルで66万台の出荷台数を、2012年には約2倍の130万台に引き上げたいと語った。
●ユーザーのニーズを取り入れたF8シリーズ
新製品について、同社 パナソニックAVCネットワーク社 ITプロダクツ事業部 テクノロジーセンター 主幹技術の谷口尚史氏が紹介した。 同氏は、Let'snoteは登場時から軽量および長時間駆動に徹底追及した製品開発をしてきており、2005年にはタフさへの追求が加わった。これらはいずれもユーザーのニーズに応えた製品開発をした結果であるという。 そして今回の新ラインナップであるF8には、ハンドル、Centrino2プラットフォーム、高解像度の液晶を備えるが、これらもやはりユーザーのニーズであるという。「F8は、軽量、長時間、タフという従来のLet'snoteが備わる特徴を継承しつつ、高性能、可搬性、大画面ワイド液晶という付加価値をつけたものだ」と説明した。 ハンドルは、屋外や自宅、オフィスなどの移動に便利であり、可搬性が向上すると強調。また、手に馴染むカーブ型とし、TOUGHBOOKシリーズのハンドルと同等の強度を備えているという。 F8シリーズでは、Let'snoteシリーズで初となる1,440×900ドット(WXGA+)表示対応14.1型ワイド液晶を搭載。表示情報量の向上を図りつつ、高効率バックライトシステムの採用により、低消費電力を実現したという。
また、Centrino2プロセッサー・テクノロジーの搭載により、W7の夏モデルと比較してベンチマークで最大2倍となる性能を実現。メモリは2GB、HDDは160GBとし、基本性能の向上を図ったとした。 軽量さへ配慮としては、50.5gの軽量光学ドライブの採用や、35gのファンなどを採用することにより、ハンドル付き/14.1型ワイド液晶搭載でありながら1,630gの軽量さを実現。さらに、長時間駆動の実現するために、インテルと共同開発した「ダイナミック。パワー・パフォーマンス・マネジメント・テクノロジー」を搭載することにより、9時間の長時間バッテリ駆動を実現したという。 また、従来のLet'snoteのタフ設計を引き継ぎ、他のシリーズと同等の76cm動作落下やキーボード前面防滴、10kgf加圧振動試験などをクリアしているとした。
発表会には、インテル株式会社 代表取締役共同社長の吉田和正氏も招かれ、新製品発表の祝辞を送るとともに、「パナソニックの新製品で我々の最新プラットフォームを採用していただいたことを光栄に思う。我々のCentrino2は、基本性能の向上を図っただけでなく、WiMAXの対応を見据えた先進的なプラットフォームである。今後パナソニックとの協力関係を強め、ユーザーにより新しいビジネススタイルを提案できる製品を提供していきたい」と語った。
□パナソニックのホームページ (2008年9月25日) [Reported by ryu@impress.co.jp]
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