デル、Centrino2準拠のビジネスノートPCなど
順次発売 価格:BTO デル株式会社は、ビジネス向けノートPCラインナップ「Latitude」シリーズを一新し、13.3型~15.4型ノート6機種を順次発売開始した。 用途や価格帯/機能別で4つのラインナップに分けられる。持ち運びを重視した“ウルトラポータブル”はE4300、据え置きの“メインストリーム”はE6400とE6500、廉価な“エッセンシャル”はE5400とE5500、堅牢の“セミラグド”はE6400 ATGが用意される。 このうちE4300/E6400/6500は同社の法人向けラインナップとして初めてカラーバリエーションを用意。標準のマイカブラッシュドメタルに加えて、オプションでレガッタブルーとリーガルレッドの2色を用意した。 全モデルでマグネシウム合金によるフルフレームと金属製ヒンジを採用。堅牢性や耐衝撃性を高めたほか、オプションでホワイトバックライトLED付きのキーボードやホットプラグ可能なドッキングステーションなどが用意され、使い勝手を高めた。 ●Latitude E4300 Latitude E4300は、1,280×800ドット(WXGA)表示対応13.3型ワイド液晶を搭載しつつ、最小構成で1.5kgの軽量性を実現したモバイルノート。発売は9月中旬。 11月以降には、OSを起動せずにOutlookメール/カレンダーをチェックできる「Latitude ON」機能をオプションで選択でき、専用低電圧サブプロセッサを利用することで、バッテリ寿命を数日間持たせることができるという。 価格や構成は未定だが、主な仕様は、CPUにCore 2 Duo SP9400(2.40GHz)、メモリ最大8GB、Intel GS45 Expressチップセット(ビデオ機能内蔵)、120GB~250GB HDDまたは64GB SSD、DVD±RWドライブ、OSにWindows Vistaなどを搭載する。 インターフェイスは、ExpressCard/34スロット×1、SDカード/MMC対応スロット、USB 2.0×2(うち1ポートはeSATA兼用、残り1ポートは電源OFF時の電源供給対応)、IEEE 1394、ミニD-Sub15ピン、Gigabit Ethernet、IEEE 802.11b/g対応無線LAN、TPM 1.2セキュリティチップ、音声入出力などを備える。 バッテリは3セルまたは6セルリチウムイオン。本体サイズは310×217.4×25.4~29.2mm(幅×奥行き×高さ)。 ●Latitude E6400/6500 Latitude E6400は14.1型ワイド液晶、E6500は15.4型ワイド液晶を搭載したメインストリームノート。現在発売中。 両製品ともにWXGA表示対応液晶のほか、E6400では1,440×900ドット(WXGA+)液晶、E6500ではWXGA+液晶と1,920×1,200ドット(WUXGA)対応を選択可能。また、E6400では9セルリチウムイオンと12セル大容量バッテリスライスを組み合わせることで最長19時間の稼働が可能。
E6400のベーシック構成は、CPUにCore 2 Duo P8600(2.40GHz)、メモリ1GB、Intel GM45 Expressチップセット(ビデオ機能内蔵)、80GB HDD、DVD-ROMドライブ、WXGA表示対応液晶、OSにWindows Vista Home Basicなどを搭載し、価格は179,025円。 E6500のスタンダード構成は、CPUにCore 2 Duo P8400(2.26GHz)、メモリ2GB、Intel GM45 Expressチップセット(同)、80GB HDD、DVD-ROMドライブ、WXGA表示対応液晶、OSにWindows Vista Businessなどを搭載し、価格は185,850円。 インターフェイスはほぼ共通で、ExpressCard/54またはType2 PCカードスロット×1、5in1カードリーダ、USB 2.0×4(うち1ポートはeSATA兼用、1ポートは電源OFF時の電源供給対応)、IEEE 1394、ミニD-Sub15ピン、DisplayPort、Gigabit Ethernet、IEEE 802.11b/g対応無線LAN、TPM 1.2セキュリティチップ、スマートカードスロット、非接触型スマートカードリーダー、音声入出力などを備える。 バッテリは4セル/6セル/9セルリチウムイオン。本体サイズおよび重量はE6400が335×238.3×25.4~31mm(同)/1.95kg、E6500が358×257×27.4~33.3mm(同)/2.34kg(いずれも最軽量構成)。 ●Latitude E5400/5500 Latitude E5400は14.1型ワイド液晶、E6500は15.4型ワイド液晶を搭載したエントリー向けノート。現在発売中。 E6400/6500の下位として位置づけられるモデルで、最小構成はCeleron 575(2GHz)搭載とし、価格を抑えた。本体重量も550g~590gほど重い。両製品ともにWXGA表示対応液晶のほか、WXGA+表示対応液晶も選択可能。
E5400のベーシック構成は、CPUにCore 2 Duo P8400、メモリ1GB、Intel GE45 Expressチップセット(ビデオ機能内蔵)、120GB HDD、DVD-ROMドライブ、WXGA表示対応液晶、OSにWindows Vista Home Basicを搭載し、価格は158,025円。 E5500のスタンダード構成は、CPUにCore 2 Duo P8400、メモリ2GB、Intel GE45 Expressチップセット(同)、120GB HDD、DVD-ROMドライブ、OSにWindows Vista Businessを搭載し、価格は171,150円。 インターフェイスはほぼ共通で、Type2 PCカードスロット×1(変換アダプタでExpressCard/34対応)、USB 2.0×4、IEEE 1394、ミニD-Sub15ピン、Sビデオ出力、Gigabit Ethernet、IEEE 802.11b/g対応無線LAN、TPM 1.2セキュリティチップ、音声入出力などを備える。 バッテリは4セル/6セル/9セルリチウムイオン。本体サイズおよび重量はE5400が338×240×37mm(同)/2.54kg、E5500が355×260×37.5mm(同)/2.89kg(いずれも最軽量構成)。 ●Latitude E6400 ATG Latitude E6400 ATGは、耐震/防塵/耐高温/耐高湿に対する軍用規格「MIL-STD 810F」に適合するように設計された堅牢ノート。現在発売中。 ベーシック構成は、CPUにCore 2 Duo P8400、メモリ1GB、Intel GM45 Expressチップセット(同)、120GB HDD、DVD-ROMドライブ、WXGA表示対応14.1型ワイド液晶、OSにWindows Vista Businessを搭載し、価格は263,025円。 インターフェイス、Type2 PCカードスロット×1、5in1カードリーダ、USB 2.0×4(うち1ポートはeSATA兼用、1ポートは電源OFF時の電源供給対応)、IEEE 1394、ミニD-Sub15ピン、DisplayPort、Gigabit Ethernet、IEEE 802.11b/g対応無線LAN、TPM 1.2セキュリティチップ、スマートカードスロット、非接触型スマートカードリーダー、音声入出力などを備える。 バッテリは6セルリチウムイオン。本体サイズは341×243.7×33~36.9mm(同)、重量は2.52kg(最軽量構成)。 このほか、外付けグラフィックスやCore 2 Extreme(M4400のみ)などを搭載可能なモバイルワークステーション「Precision M2400/M4400」も発売開始した。
●Digital Nomadsのニーズに応えた製品群
2日に都内で開かれた記者発表会では、同社 代表取締役社長のジム・メリット氏が、新製品を開発した背景について紹介した。 同氏は、2009年度第2四半期決算の結果を踏まえ、「ビジネス向け製品の中で、特にノートPC出荷台数の伸びが顕著である」という。'94年にLatitudeブランドを立ち上げて以来、累計5,400万台を出荷したが、今回の新製品は過去でもっとも重要な位置づけにあるとした。 それは、新製品は「Digital Nomads」(注:Nomadは遊牧民や放浪者を意味する)と呼ばれる、働く場所を拘束されたくないモバイルワーカー向けに開発されたものであるからだと定義する。 Nomadのニーズは大きく分けて4つあるという。それは「バッテリの残量を気にしたくない」、「どこでも仕事ができる環境が欲しい」、「データを保護するための堅牢性」、「金庫のようなセキュリティ」とし、新製品はいずれのニーズにも応えらるたものだと強調した。 特に、バッテリや重量へのニーズが厳しい日本のユーザーの意見を取り入れて開発したのがE4200だという。海外では、ノートPCで1kg(約2.2ポンド)という数字はピンと来ないが、日本では「1kgを切るかどうかがモバイルノートと呼ばれるかどうかの分岐点」であるという認識が強い。そのため開発者は日本のモバイルユーザーにも受け入れられる、1kgを切るノートの開発に注力したという。
□デルのホームページ (2008年9月2日) [Reported by ryu@impress.co.jp]
【PC Watchホームページ】
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