ソニー、'96年以来の「VAIO」ブランドを再定義
7月16日 開催 ソニーは16日、「VAIO」の再定義をお披露目する「VAIO Experience Meeting」を都内で開催した。
発表会ではまず、ソニー VAIO事業本部の石田佳久本部長が登壇。先日開催されたソニーの経営計画での「VAIOの1兆円事業化」を挙げ、VAIOのさらなる進化のため、VAIOのブランド名を再定義した。 VAIOは'96年の事業開始当時から「VAIO=Video Audio Integrated Operation」の意味が込められていた。今回「VAIO=Visual Audio Intelligence Organizer」として、新たに「Quality」(質)、「Design」(デザイン)、「Intelligence」(知性)を加えて行くという。 VideoからVisualへの変更は、動画だけでなく「静止画も含むようになった」ところから由来。「Intelligent」では、「面倒なことはすべてPCにやってもらう」という目的から、それを実現するため、アプリケーションの形で提供。VAIOのアプリケーション「Movie Story」の顔認識や自動動画作成など、「Media Plus」は接続してあるDLNA機器すべてにアクセスして自動収集すること、「Giga Pocket Digital」でTV番組内容のメタデータを使った便利な使い方などを紹介。そして「Organizer」は“有機的に統合すること”と表現した。 石田氏は、「(ユーザーに)新たな経験や感動を届けられるように、サポートを含めて最高のクオリティを追求していきたい」とVAIOへの意気込みを示した。 新製品の紹介が行なわれた後、インテル株式会社の吉田和正共同社長が招かれた。同氏は、国内で発表された新プラットフォーム「Centrino2」の省電力性や性能を紹介し、「Centrino2で新しいVAIOを支援します」と話した。
そして、19日より放送される新TV CMが紹介された。CMに登場するのは、宇宙飛行士の毛利衛さん、アハ体験でおなじみの脳科学者の茂木健一郎さん、モデルの森泉さん、女優でピアニストの松下奈緒さんの4名。それぞれが新製品にコメントを寄せた。 毛利さんは「宇宙から見た地球は、すべての生命が居るのに見えない。当時、ハイビジョンカメラで撮影したが、それを再現できる映像システムが無かった。宇宙から見た地球の素晴らしさや危うさなど、その映像を共有できるのではないかと期待している」と語った。 茂木さんは「人と寄り添うことがコンピュータの進化だと思う。デジカメ写真の編集、人に優しいユーザーインターフェイスなど、VAIOの進化をずっと見てきたが、VAIOの進化の中でも、(今回は)1つの重要なステップじゃないかと思っている」と評価した。 森泉さんはステージに登場。「(VAIO OWENER MADEのカスタマイズで)パーソナルな存在になってくれた。使っていくうちに愛着もわいて、パートナー的な存在になって欲しい」と話し、新しいVAIOについて「キーボードが使いやすい。爪が引っかからないのが嬉しかった」と喜んだ。 松下奈緒さんは今回のCMのテーマ曲「~f(エフ)~」を作曲し、自身が演奏している。発表会では会場のピアノでその曲を生演奏で披露した。曲名は新しいVAIOの“感じるコンピューター”からfeel、未来のfuture、ピアノのフォルテ(forte:強くの記号)から付けたという。
□ソニーのホームページ (2008年7月17日) [Reported by yamada-k@impress.co.jp]
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